ここは、トピ名通りの所です!
「感動するような小説を書くトコロ」ですね!
ルールは簡単です!
壱/荒らしは×
弐/アドバイスなどは0kだけど、悪口は×
参/仲間外れも×ケンカも×
四/誰か少しでも書いていたら【絶対】感想を書くこと!!
第十七話
詩織は何の手出しも出来ず、トイレの中に閉じこめられたままだった。ドアの外からは姫の叫び声が聞こえてくる。何をされているのかは、声と音で大体分かった。
マイ「その汚い髪、洗ってあげるね~」
バシャアッ!汚れた水がトイレの中までにも伝ってくる。
姫「いやっ…」
詩織「おい!神崎!大丈夫か!!」
サクラ「ゴキブリうるさ~い、静かにしてくんない?」
ドアを蹴る音がした。
詩織「そっちがうるせーよバカ!!」
返事は帰ってこない。
ユリ「水かけるだけじゃつまんないからデッキブラシで洗うのは?」
アヤネ「汚れたぞうきんで拭いたらどう?」
マイ「どっちもやろうよ」
ゴシゴシゴシという音、ビチャッという音、姫の泣き声、そしてマイ達のクスクス笑う声が聞こえてきたのだ。
5分ほど続けているとチャイムが鳴った。
マイ「後はアンタが片付けてよね」
5人組が行ってしまうと、詩織は思いっきりドアを蹴ったという。
ぃやっほ~~♪
何か、ここのトピに来るのは久しぶりだね~;
これなくてごめんね…出来るだけ来るようにするヵラねッ☆
あと、感想専門になると思う…中途半端にやめてごめんッ!
かな>
雅樹クン……メグちゃんのいとこなんだ…
急展開だねぇ~♪
手紙の内容気になるわ~(>~<)
あげは>
うわ……いじめって最低だねっっっ!(怒)
詩織ちんも姫ちんも……いじめなんかに負けるなぁぁ~!(`Д´)
私はみんなの見方ダヵラねっ!頑張って!
さて、ここで重大でもないお知らせです。
……( ̄∇ ̄ゞ
10話を迎えるにつき、よ~やく題名が決定しました~!(遅い
『物語を紡ぐ時』
題名はテキトーなので深い意味はありません。ではよろしく!
かな>
ぉお~!題名決まったのか~(*^o^*)
ところでさ…『紡ぐ』って『つむぐ』って読むの??ι馬鹿でごめんね…
……って!深い意味はないのかっっ!(笑)
物語を紡ぐ時 第十話
メグの手紙はこんな内容だった。
みんな元気?ボクはちょっと厄介なことに巻き込まれたけど無事だよ。
この手紙を読んでるってことは会ったんだろうけど、月代雅樹とその兄の涼はボクのいとこだ。特に雅樹はボクにマンガのかきかたを教えてくれたほど絵が上手い。かきかけだったマンガの代筆とかその他もろもろ頼んだから、文芸部に入ってくれるはず。変人だけどよろしく。
部長代行を押し付けられてるのは多分トトだろうね。ま、がんばれ。
で、本題だけど問題が起こってるんじゃない?嫌がらせとかしそうなヤツいるし。特に元新聞部の連中。トトなら黒瀬兄弟に頼むだろうけど、実はボクも一人だけ知ってる。1‐1・斉藤将也。そう悪いヤツじゃないけど他人に流されやすい。もしかしたら何か知ってるかも知れない。
今ボクに言えるのはここまで。みんななら何とかなると信じてるよ。がんばって。
追伸
雅樹、勉強しろよ。涼、暴れんな。アスカによろしく。それから嫌がらせ犯人捜査に使っていい部費は三万までな。んじゃそーゆーことで。
姫野 恵
えっと、突然ですがしばらく小説を掛け持ちます。ちょっと短めです。十話くらいで終われるかな……終われたらいいな。
題名『消えない影』
垣内 聖(カキウチ サヤカ)
主人公。親友の美穂と一緒に千夏をイジメていた。裕一が好き。
三成 美穂(ミツナリ ミホ)
聖の親友。千夏をイジメていた。裕一が好き。
井上 千夏(イノウエ チナツ)
聖と美穂のクラスメート。裕一と付き合っていた。
深瀬 裕一(フカセ ユウイチ)
千夏の幼なじみ。モテる。
消えない影 第一話【自殺】
まさか、こんなことになるなんて―――。
私はもう一度携帯の画面を見た。
『千夏が自殺したんだって』
自殺、自殺、自殺―――。その二文字が私に突き刺さる。
「嘘……でしょ?」
電話がかかってきた。美穂からだ。
「美穂!?奈々に聞いたんだけど、千夏が…」
『聞いた聞いた!あのゴミやっと死んだらしいね!マジうれし~』
私は自分の耳を疑った。美穂…喜んでるの?
『これで裕一に告るチャンスできたじゃん。あ、あたしが先に告るから!聖、裏切ったりしないでよ?』
「…う、うん」
『明日の終業式で言うんかなぁ?裕一、なんであんなブスと付き合ってたんだろ。幼なじみってだけでしょ?裕一だってあたしとか聖みたいにかわいい方がいいに決まってんじゃんね?』
楽しそうな美穂の声。私は聞いていられなくなった。
「うん、そうだね…。ゴメン、母さんがうるさいからもう切る。んじゃ明日」『聖んとこのババァうざいね~!また明日話そ☆』
電話がきれると、私は立っていられなくなって座り込んだ。まさか、まさかあの千夏が―――。
千夏は昨日まで私達がイジメていたクラスメートだった。
編集:2009/11/09 12:59:56
第十八話
話が終わった後も、5校時が始まっても、姫はずっと泣きたいのをこらえていた。
そして放課後。
真珠「神崎さん、私にどんな事しようとしたか覚えてる?」
姫は少し戸惑いながらうなずいた。
真珠「いじめようとしてたんだよね。私は邪魔者だったから。でもね神崎さん、それがどんなに残酷な事が分かったでしょ?」
姫「…うん」
真珠「だけど、今は神崎さんを責めてる場合じゃない。絶対、これから神崎さんは人をいじめたりなんてしないから。だから友達。ね?」
姫は驚いた顔をして尋ねた。
姫「…あたしとなってくれるの?」
真珠「そうだよ。あっ、時間だ。レイコも詩織も一緒だからね」
レイコ「おーい2人ともー、早く早くー」
真珠がかけだした。
姫「あ、待って」
真珠「ん?」
姫「あたしの事…姫でいいよ。あと、呼び捨てでいい?」
真珠はニッコリ笑った。
真珠「もちろん!」
編集:2009/11/09 16:54:33
かな>
うわぁ……(怯)ネチョネチョした女の恨みだね…
美穂ちゃん…嬉しいってどういう事ッ!?ヒドくない!?
聖ちゃん…そういう思いがあるなら、まだやり直せるよッッ☆
裕一君も、モテる男は大変だね…ι…千夏ちゃんが居なくなってショックだろうね…大丈夫?
あげは>
かなの小説とは変わって……、
美しい友情だぁぁッ!(感涙)*。゜:(゜´Д`゜)゜。+.
私、こういう話大好きなんですよ~(^^♪ウフフ←
消えない影 第二話【遺書】
俺は手にしたブレスレットに目を落とした。細いワイヤーはハサミでずたずたに切られ、通してあった青い石には踏み付けられた跡が生々しく残っている。俺があいつにやった物だ。
「千夏……」
今朝ポストに直接投げ入れたらしい封筒には、俺の名前が綺麗な筆跡で書かれていた。
『深瀬裕一様』
あいつはいつも綺麗な字を書いた。力強く、流麗な字を。――遺書だというのに。
『裕一、悪ィな。オレもう無理。バカみてぇ……平気な顔して強がってさ……。お前には隠してたけどな、オレちょいイジメられてた。お前に貰ったもんだけは絶対あいつらに触らせたくなかったのに、こんなになっちまった。オレをイジメた奴らはお前が好きだったらしい。裕一…オレはもうあいつらに関わりたくない。限界なんだ。頼む、許してくれ。惨めに逃げるオレを許してくれ。それからもう一つ。オレのパソコンのパスワード書いとく。出来たら見て欲しい。そこに全部書いた。あいつらの事も……オレの本当の気持ちも………』
最後の方には涙のようなシミがいくつもついていた。字も掠れ、震えていた。あいつの苦悩の全てがそこにあった。
「千夏……」
もう一度、呟く。込み上げるのは怒り。気づいてやれなかった自分への。千夏を追い詰めた奴らへの。
手紙に残る涙の跡に、新たな涙が滴った。
かな>
壁|゜∀゜)チラリ……ちち千夏ちゃん…?
ポカ――(゜o゜)―――ン
……のわッッ!(どうした
千夏ちゃんッッ…ずっと1人で抱えて…辛かったろうね…
裕一君ッッ!美穂ちゃんに告われても流されちゃ駄目だかんね!
千夏ちゃんの思い…ちゃんと分かってあげてねッ*.:゜(゜>д<゜)゜・+:
それが裕一君の役目だと思うよッ!頑張って!
香恋へ
久しぶりの返信で~す^0^
いやいや、あたしのって思ってたよりヤバい感じですヨ
かなは明るい恋バナ系?で盛り上がるけど
あたしの物凄~~く暗いんだ↓↓
ちょっとは明るくなるように先生登場させよっかな
第十九話
翌日の朝、真珠は職員室のドアを開けた。
いじめの事を先生に話すつもりなのだ。開けたとたん、暖かい空気が真珠の体を包む。
教室にも暖房入れてくれればいいのに。
そう思いながら先生に声をかけた。しかし、被害者は姫だ。果たして解決してくれるだろうか。
真珠「先生っ」
先生「何ですか?真珠さん」
眼鏡ごしにニッコリ笑ったが、真珠は真剣だ。
真珠「マイさん達が、神崎さんをいじめてるんです。髪の毛を切ったり、トイレのデッキブラシで頭を拭いたり。原因は…」
パワーストーンの事を話すと、先生はため息をついて真珠を睨んだ。
先生「あなたは、私があれほど言ったのに石を持ってきてましたね。神崎さんも同様です。教室に戻りなさい」
真珠は先生の机を叩いて叫んだ。
真珠「先生は、いじめを何とも思わないんですか!?」
編集:2009/11/10 19:29:29
あげは>
暗いっていうか…イジメ系?
それとも……、もしやッッ!ばばバッドエンドで終わるとか?あばば/(・д・)\←
先生ッ!アンタ、それでも教育者かッッ!Σ\(`Д´)ビシィィッ
真珠ちゃんの言うとおりだよッ!イジメなんか最低だよッ!?
何で分かんないのぉおぉ~ッ(爆)(少し落ち着け
香恋へ
あはは(笑)
しかし、私の辞書にバッドエンドという文字はなーい!
って、結末言っちゃった!?
実際、先生にまでいじめられた子がいるらしいんだヨ
卑劣な現実……マイ&先生ゆるさん!!
(何自分で怒ってんだかこの人は)
消えない影 第三話【終業式】
一学期の終業式が終わった。明日から夏休み。いつもなら楽しくて仕方ないのに、今日は違った。校長が泣きながら千夏の死を伝えたからだ。これでもう言い訳はできない。千夏は死んだ。
「さっやか~♪、あたし今から裕一に告ってくるね~!」
「…うん」
「ど~したのぉ?元気無いじゃん」
「ねぇ美穂、ばれないよね?私達が千夏を…」
「もうあんなブスほっとこうよ、バレないバレない。証拠もないし」
美穂は裕一のことしか目に入ってない。おざなりに返事をすると裕一の方に走って行った。
「……裕一」
裕一の顔は暗かった。私の好きなあの明るい笑顔は何処にもなく、美穂の告白をただ黙って聞いている。美穂はフラれる。そんな確信があった。
「無理だ」
遠くてよく聞こえなかったけど、そう言った気がした。美穂がサッと青ざめる。
「何で!?……より……が」
美穂の声が切れ切れに聞こえたけど、裕一は表情を変えなかった。
「………千夏は殺されたんだ!俺は許さない!!」
突然裕一が叫んだ。周りの生徒が振り返る中、裕一は虚ろな表情で帰ってしまった。
私はその言葉で気づいてしまった。千夏が死んだから―――。
(裕一が私を見てくれる日は、もう来ないんだ………)
その瞬間、私は暗闇に突き落とされた。
かなへ
ざまあみろ美穂&聖!!
裕一くん偉いよ~感心感心!
まるで求愛ダンスを踊るゴリラを殴り倒したっていう感じダネ
正義は勝つ!
あぁ、それにしても千夏ちゃん死んじゃうなんて酷いよ…
いじめっ子が主人公なんて不思議な話だけど、
いじめっ子がいじめられっ子に変わるあたしの話も不思議かも
あたしも小説がんばるぞー(^o^)
第二十話
真珠の声は、職員室をシーンとさせた。教師達の視線が先生に集まってくる。その中から1人、女の先生が出てきた。
5年3組担当の高村先生だ。美形で優しく、いじめが起きやすい5年の悩みもすぐ解決する。生徒に大人気なのだ。
いつもは穏やかなその顔は、恐ろしくキッとなっていた。震える先生の前に立ちはだかると、
高村「松野先生、それはどういう事ですか?さっきから聞いていましたが、あなたは生徒のいじめを無視していたようですね。それは差別ですよ。見て見ぬふりをするのは犯罪です。教師として失格です」
そう言って真珠の方に向き直った。もういつもの顔に戻っている。
高村「真珠さん…だったかしら」
真珠「は、はいっ」
高村「今からそっちのクラスに行きます。いじめの状況をよく知りたいの。いじめグループの人数とか、いろいろね。いいかしら?」
真珠「もちろんです」
真珠は嬉しくなった。先生は逃げだそうとしている。バレバレだ。
高村「もちろん松野先生もですよ」
先生はビクッとした。
物語を紡ぐ時 第十二話【月代兄弟の活躍】
月曜の放課後。俺は疲れきって部室に辿り着いた。この疲れの原因は……。
「ぶちょ~、雅樹クンが来てないよぉ~?」
そう、月代雅樹。あの転校生のボケが原因だ。何故って?
「アイツ…授業中1秒も起きてねぇ……」
「月代兄弟はスゴイよな、いろんな意味で」
珍しく和明が労ってくれた。目の前に置かれた自販機のコーヒーをありがたく飲む。ちなみに買い食いは校則違反だ。
「堂々と居眠りしやがって…隣の席の奴が目つけられたら俺が寝れねぇんだよ(怒)!」
アイツは学校にいる間ほとんど眠っていた。よりによって俺の左隣で!(右隣はメグの席)
「あいつの兄貴の月代涼、生徒会狙ってるらしいぜ。アスカ先輩は気に入ったみたいだな」
「…月代くん…同じクラスです…」
「えっ?兄貴のほう?」
「……はい」
渕上先輩は小さくはにかむとまた詩の続きに戻った。
「とことん縁があるんだな…。ところで和明、1組の斎藤、何かわかったか?」
「それがな、アイツ何も知らないとか言いやがってさ」
「当たり前じゃん、脅されてんだから。斎藤を脅してる奴が真犯人だ」
「雅樹!?お前今まで何処行って…」
「犯人探し。結果、聞きたい?」
雅樹が色の薄い瞳をきらめかせ、誰かを連れて来ていた。
消えない影 第四話【後悔】
「ねぇ聖ぁ~?裕一って酷いよねぇ?」
翌朝、美穂が最初に言ったのはこの一言だった。
「あたしをふったんだよ?許せないよね?」
頷くしかなかった。美穂は女の子にも男の子にも味方が多い。千夏をイジメてた時だって、仲のいい男の子に殴らせたりしてた。私だって、たまたま美穂に気に入られただけ。いつイジメられてもおかしくない。
「手伝ってくれるよね?あたしたち、親友だもんね?」
「………」
裕一をイジメようって言ってるんだ……。美穂、遊びだったの?私は本気で裕一が好きだったのに。
「どうしたの!?聖はあたしの味方でしょ!?」
「…うん、そうだよ。だけど」
「じゃあ決まり!あたし裕一シカトするように皆に言って来るからさ、聖はアイツの靴どっか隠しといて」
「え!?」
愕然として立ちすくむ私を、美穂は怪しむように見つめた。
「どうしたのよ?聖ちょっとおかしいよ?千夏の時は楽しそうにやってたじゃない」
その言葉で、私はようやく自分の罪深さに気づいた。
今までは千夏のことなんて考えようともしなかった。裕一に嫌われたことが辛いだけだった。千夏がどれほど辛かったのか、今なら分かる。
(千夏………ゴメン)
でも、全ては遅すぎた。
やっと分かったか千夏の気持ちが!(怒)
しかし美穂ってとんでもないワルワルだね~
よくいじめっ子のセリフで「もう学校来るな」っていうのがあるけどお前が来るなって感じだよね(って、何勝手に言ってんだか私は)
あたしっていじめ物見ると逆ギレしちゃう事があるけど、ゴメンね♪
第二十一話
いじめの状況は説明するまでもなかった。高村先生が荒々しくドアを開けた瞬間、絵の具を食べさせられようとしていた姫を発見したからだ。もちろんマイグループに。
高村先生は叱るどころか怒りまくって、怯える5人組を殴り飛ばした。番長マイがブルブル震えている。真珠はレイコの方をふり向いた。驚いたような、喜んだような顔が目に映る。詩織はケタケタ笑い、さぞ満足そうだった。
そして、いじめは終わった。
姫は泣きじゃくり、高村先生や校長先生に全てを話した。真珠、レイコ、詩織もだ。校長先生もいじめの酷さに驚いたらしい。先生はクビ、マイグループは何と少年院行きとなったのだ。理由は、マイグループは以前にも酷いいじめをしていたという。高村先生は彼女らを殴り飛ばしたが、責められる事はなかった。
姫は見違えるほど優しくなり、思いやりを持った。パワーストーンはもう誰も興味を示さない。宝石より大切な、友情という物が手に入ったからだろう。
しかし、その後真珠を大きな悲しみが襲うのだった……。
第二十二話
いじめ騒動から三ヶ月。6年生はみんな卒業の事で頭がいっぱいだ。真珠もレイコも姫も、中学校が楽しみで毎日ウキウキしている。
真珠「中学校では制服着るんでしょ?可愛いのがいいな~」
レイコ「部活は何入る?吹奏楽部とかいいよね」
姫「新しい友達も作って…あぁ、早く小学校終わらないかなー」
すると必ず詩織が一喝。
詩織「うっせえなあ、毎日その話題かよ」
詩織は中学に無関心だ。大体、今までに興味を持ったのは真珠と姫ぐらいだろう。中学校に憧れ、浮かれている女子の気持ちが分からなかったに違いない。
真珠「しかし、詩織がスカートか……わあ、楽しみ~^0^」
詩織「おい!どういう意味だよ!」
詩織が追いかけてくると思って廊下に逃げ込んだ時、真珠はあるとんでもない言葉を聞いてしまった。
「ねえ、この噂知ってる?詩織、もうすぐ転校するんだって」
第二十二話
その後、真珠は1日中信じられない、あり得ないと青ざめた表情で過ごしていた。その異変には詩織も気づいたらしく、下校時刻に駆け寄ってきた。
詩織「おい、具合でも悪いんじゃないのか?」
詩織が気を遣ってくれている。しかし、真珠はうれしい気持ちにはなれなかった。
真珠「……詩織」
詩織「何だ」
真珠「…転校するって……ホントなの……?」
詩織の頭に衝撃が走った。詩織の顔からも赤みが消え失せる。
詩織は黙ってうなずいた。
真珠「……」
しばらく沈黙が続いたが、ふいに大きな声を出した。
真珠「でも、あと三ヶ月あるじゃん!この時期に転校するなんて、4月の事でしょ?それまでは一緒にいられるんでしょ?あたし、詩織の事応援するから!まだ早いけど、新しいトコでも頑張ってね!」
詩織は驚いていたが、急にカーッと顔を赤くした。
詩織「お、おう」
真珠「あれっ、ひょっとして感動した?」
詩織「そ、そんなワケないだろっ!」
詩織は廊下を走ってケラケラ笑う真珠を追いかけた。
大原「こらこら、廊下走っちゃダメよー」
新しく担任になった大原先生が、笑って声をかけていた。
久しぶり~☆
あげは>
やっと解決かぁ~♪しかも・・マイ達……
タイ━━━||Φ|(|´|Д|`|)|Φ||━━━ホ!!(違う
姫ちん真珠ちん詩織ちん………みんな良かったねぇぇ~
私、感動しちゃったよ(*σ∀・*)
…と思ったら!詩織ちんが転校!?・・寂しくなるね(´・ω・`)
これからの展開が気になるぞ!^q^
編集:2009/11/25 18:41:37
第二十三話
真珠にとって、3ヶ月はとてつもなく短い時間だった。
レイコと姫はますます中学の事で盛り上がっている。そう、真珠は詩織が転校するという事実をまだ2人に教えていないのだ。
-残りの時間が気まずくなってしまうから。
涙の卒業式も無事終了し、最後の日はやってきた。みんな制服を着ていて、教室も大騒ぎ。詩織は相変わらず無愛想だが、どこかに悲しみを感じさせた。
教室のドアが開くと、全員大慌てで席に着いた。大原先生は必死に涙をこらえている。面白い生徒達と別れるのがよほど辛いようだ。
教卓に手を置くと、小さな声で言った。
大原「…詩織さん」
みんな一斉に詩織の方を向く。詩織は、立って全員を見わたした。真珠は思わずうつむいてしまったが、他はキョトンとした顔で見ている。沈黙の後、詩織は頭を下げた。
詩織「九州に転校します。今までありがとうございました」
第二十四話
詩織の驚くべき発言は、周囲を号泣の渦に巻き込んだ。無愛想で言葉遣いも悪いけど、正義感があって頼りになる詩織が転校するのだ。もう会えないかもしれないのだ。レイコと姫は青ざめた顔を見合わせ、ワッと泣きだした。詩織は、みんなが悲しんでいるのを見て正直ビックリしていた。
真珠は涙をこらえきれず、大声を張り上げた。どんなものよりも大きな叫び声を……。
次の日、詩織はこっそりと飛行機に乗り込んだ。詩織だって傷ついているのだ。仲の良かった友達に手を振られるのは相当辛い。誰にも告げなかったのだ。ぼんやりと窓の外を見ていた。これから、自分は外の世界へ飛びだすのだ。
そんな事を考えていた時、詩織は思わず目を見張った。誰かがいる。手を振っている。ここまで聞こえてくる声で叫んでいる。
それはなんと真珠だった。
このトピックスには続きがあります。
掲示板への投稿は最後のページから行えます。