う~ん。
作りたいと思うのは僕だけか―???
↑こんな感じの人!
いますグ来て!
俺だけは嫌だァァァ~。
短文スマン。
明日からちゃんと書くんで。
ここはたぶん、孤独に書くことになるであろうな…
慈悲深い人でも歓迎!
あらし・著作権害目的以外の人ぉ!今すぐ来てぇ!
バッツは目を覚ました。
そこは石造りの一室。
不意に立ち上がろうとした。
『…あれ?』
身動きが取れないのである。
それはそうだ。
足には鎖枷、両手は背中に縄らしきもので縛られているのである。
これをゲーム形式で表すと、
ドンムブ・ドンアク・若干暗闇である。
『何で、俺…こんな事になってるんだ………?』
自分の頭の悪さに自覚がないバッツは必死に考える。
『カオスの敵にでも捕まったのかな? それならまずいぞ!?』
鎖がギリギリの長さらしく、足を曲げることができない。
「誰か居ないのかーーーッ!!!」
………。
返事はない。
周りを見回すと、扉があった。
その隙間から明かりも見える。
『やっぱり誰か居るんだ。』
冷静に考えるも扉の向こう側にいる者が敵か味方かは分からない。
次元城の内装を思い出してみるもこんな部屋があったかどうかは思い出せなかった。
しばらくおとなしくしていると、扉が開いた。
暗闇に目が慣れてしまっていた為か、明かりが眩しすぎて人物の姿をはっきりと捉えることができない。
「こいつか?あんまり体力があるようにも見えないのだが。」
「コイツは数少ない貴重な実験台です。 なんと言ってもコスモス側の兵の生き残りですからねぇ。」
「ふん、まぁいい。 いつまで生きられるか、そこが問題なのだ。」
「仰るとおりです。」
2人の会話がすぐそこで聞こえる。
やっと視界が戻り、バッツは目の前の人物を見やる。
『どうやらカオスの一味でもないみたいだな。』
そう考えながらも不安は残る。
「おら!さっさと立て!!」
不意に背の低い方の男に髪を掴まれ、対応が遅れる。
「痛ててて… なっ、何するんだよ!!?」
「やかましい戦士だな。もっとマシなのはいなかったのか?」
「さすがに希少種でしてね。なかなかトラップにもかかってくれないんですよ。」
「カオス側に至っては紛い物しか手中に収めておらん。 まだ今回がマシということか。」
「いってぇ~」とぼやきながらも疑問が浮かぶ。
『コイツ等…カオス側の奴らじゃないのか?実験台とかよく分からないこと言ってるけど、どういうことなんだろう?』
一人で考え続けた。
「まぁいい。それを実験室まで持ってこい。」
そう背の高い方が小さい方に言った。
「ちょっと待てよ!!!さっきから黙って聞いてりゃあ実験とか貴重とか、何の話してるんだよ!?」
バッツが聞いた。
しかし、当の相手はゴミを見るような眼でバッツを見降ろしており対等に話す気はないらしい。
「おとなしくしてな。」
そう言って背の低い方の男が鎖を持った。
「どう見てもこれじゃあ歩けないだろ!?」
バッツもキレた。
「うるさい実験台だな。誰も歩けなんて言ってないだろ。」
そう言って、ずっと気付かなかった首輪に気付き、それにつながっていた鎖を持っている男を見た。
「え゛………」
絶句だった。
他には何もない。
ただ、絶望を目にした。
「さ て とっ」
男が鎖を持ったまま部屋を出ようとする。
「まっ!!!待t……ゲホッ、」
直訴も無念に引きずられるような状態である。
『嗚呼、これも一種の首吊りなのかな…』
とか何とか、酸欠で回転しない頭で考えたりした。
実験室に連れて来られる頃にはもうすでに走馬灯を見ていた。
さすがにこの扱いは人間に対するものではないと今更気付く。
「まずどの薬から行くか…だな。」
「この薬なんてどうでしょう? 最初は軽めので十分だと思いますよ?」
なんて会話が聞こえる。
手術用のだろうか?そんな感じのベッドに横たわったまままた不真面目なことを考える。
『コイツ等………絶対………外道、だ。』
顔も真っ青でしばらくの間、頭まで酸素が行きとどかないようだ。
真面目なことが考えられない。
『アイツら何か胡散臭い色した薬混ぜてるし俺どうなるんだろうな……』
もはや抵抗する余力なし。
人間、人生の終わりの恐怖を目前にすると五感が麻痺すると聞いたことがある。
大丈夫だ。
全部麻痺して何も感じないからきっと苦しまずにしねるんだな………
とバッツはすでに死を覚悟。
アブナイ人たちは薬の調合を済ませたのかバッツの方に来る。
そして、透明な液体の入ったグラスを渡す。
「水………? じゃないよな………。」
無理やり飲まされるような形になったので噎せそうになりながらも喉に液体を通す。
味は特にない。
本当に水のような感じだ。
何処まで生き残れるか………ですね。」
「こんな身なりの奴に誰が期待など寄せるか。」
そんな会話を最後に聞いて意識が途切れた。
「…ッツ、バッツ!」
フリオニールの声が聞こえる。
『あれ?俺…一人で捕まったんじゃないのか………』
疑問に思いながらも重い瞼を持ち上げる。
そこには確かにフリオニールがいた。
「良かった!大丈夫か?」
「えっ、ああ、うん。」
普通に会話できる。
何処にもおかしなところはない。
なのになぜだろう…?
違和感のようなものが付きまとってくる。
「ならいいんだ。 でもどうしてこんなところで寝てたんだ?」
「………」
「バッツ?」
「え、ああ、うん。」
「やっぱりどこか痛むのか?」
「いや、そうじゃあないんだ。」
「じゃあどうしてこんなところで寝てたんだ?」
「えーと、……覚えてない。」
「覚えてない? …まぁけがとかがないならそれでもいいんだけどな。 それより早く仲間の元へ行こう。」
「ああ、うん。」
やっぱり何かおかしいぞ?
不安が募る。
フリオニールがおかしいわけでもない。
空間がゆがんでいるわけでもない。
ただ、この世界を包み込む空気そのものがおかしい気がした。
『考えすぎかな?』
いくら考えても明確な答えは出ない。
それに、疑問を『まぁいいや』で解決するのがバッツの得意技でもあったので、そう深くは考えなかった。
しばらくの間歩き続けると、仲間達が集まっていた。
コスモスもいる。
「えっ………」
バッツは絶句した。
『コスモスはあの時……』
カオスに殺された
はずなのだ。
『あれも夢…だったのかな………』
あの、怪しい研究所らしき所にいた前の記憶は曖昧で、本当にあったことなのか夢なのかの区別がつかない。
「フリオニール!!!」
ティーダが叫びながらこちらに向かって走ってきた。
それに便乗してジダンもこちらに来る。
「バッツ! 何処行ってたんだよ? 何度も何度も消えやがって。 心配するじゃんか。」
「悪りぃな。」
ジダンにも何故か違和感のようなものを感じた。
「これで、みんなが集まりましたね。 では、はじめましょうか。」
コスモスが言った。
「始めるって何を…?」
バッツが訊いた。
「そうでしたね。貴方はさっきまでいなかったのですものね。 知らなくても仕方がありません。 ウォーリア、教えてあげなさい。」
コスモスに促され、ウォーリアが一歩前に出る。
「今から始めるのは【絶望の儀式】 われら、コスモスの軍全員で戦い、生き残った一人が神竜に立ち向かう称号を手に入れることができるのだ。 だから今から戦う。」
驚愕の、想像もしていなかったセリフだった。
『仲間同士で…殺し合う…だと?』
唖然として、虚空のような感覚があった。
「そっ………そんなバカなことあるかよ! 何で仲間同士で殺し合い何かしないといけないんだ!? おかしいだろ!!!」
ウォーリアに向かって叫んだのではない。
この場に居るみんなに行ったのだ。
しかし、全員その言葉を聞いた途端に眼差しが氷のように冷たくなり、バッツを貫く。
「何で…そんなこと平気で言えるんだよ!? コスモス、これ…何かの間違い………すだよな?」
すがるような眼でコスモスを見た。
コスモスの眼差しだけは今までと変わらず、暖かかった。
しかし、コスモスは首を左右に振った。
「いいえ、彼らの決意です。 この戦いを終わらせるために……命をかけてくれるのです。」
「嘘だ………」
バッツは地面に膝をつき、目を閉じた。
冷静に…そしてなるべく簡素に事態を収拾すべく、目を閉じた。
だが、そんなことをする時間を長々と待ってくれる者はここにはいなかった。
「時間はない、さあ、はじめよう!」
ティーダが言った。
「バッツ!立つんだ!!!早くッ!!!」
フリオニールがバッツに手を貸しながら言った。
「…は、―――ない。」
バッツが俯いたまま何か言った。
「えっ……」
「俺は!!認めないッ!!!」
そう叫んでガンブレイドを手に取った。
「コスモスッ!!! 全部あんたの茶番なんだな!!! こんな闘い…俺は認めない!」
ガンブレイドの刃先をコスモスに向けた。
「貴方はカオスに味方するのですか? 私と戦えば貴方が死んでしまうでしょう。 そうなれば私の力、クリスタルの力が不足しどうする事も出来なくなってしまうのですよ。」
「だったら! みんなで戦えばいい!!! たった一人だけが生き残ったってそいつもボロボロになってる、そんな状況……あんたなら分かるだろ!!!?」
「ええ、確かにそうなりますね。 しかし、あなた達はそんなに脆くない。 少し時が経てば必ず元にもどる。」
「だからって…」
バッツは何も言い返せなくなった。
そして、走った。
誰も否定こそしないが同意もしない地獄のような状況に終止符を打とうとした。
「俺は、ただの駒何かじゃあないッ!!!」
そう言って武器を取ってコスモスに襲いかかった。
「ふふっ………面白いな。」
何処からか声がした。
コスモスではない。
だが、確かに女性の声。
「誰だ!?」
バッツが身を引いた。
「誰かって? 貴様と同じ世界に唯一いる存在だ。」
声だけで姿はない。
「同じ世界?何のことだ!?何処に隠れている!?姿を現せ!!!」
バッツも本気になり始める。
不思議と周りは時を失ったようになっていた。
「そう急かすな。私も実験台の一人に過ぎん。」
「実験台……」
このとき、バッツはようやく理解した。実験室での出来事が夢ではなかったことに。
「あんた…一体……?」
「そう質問攻めにするな」
そういいながら姿を現したのは長い黒髪を結わえた背の高い女性であった。
しかし、表情は緩みがなく常に氷のようだ。
「この夢地獄から抜け出す方法を教えてやろうか?」
「えっ………」
「そうだな、夢地獄だけではもったいないか。 あの研究所からも抜け出せるかもな。2人なら。」
「あんたも捕まってる人なのか?」
「まあな。だが私はちょっと特殊でな。 一人で抜け出すことは不可能だったのだ。 だからお前に目をつけた。 どうだ? この話に乗る気はないか?」
「のるかのらないかは後でいい。だけど一つ聞きたいことがある。 あんたはカオスの味方か? それともコスモスの味方なのか?」
「…私をこの世界に呼びだしたのはカオスだ。」
「ならその話はなかったことだな。 俺は敵の手を借りて何とかするほどおろかじゃないんでね。」
「呼びだしたのは確かにカオスだが、私はカオスに受け入れられなかった。 そして………コスモスにも。 どちらも私の力を使いこなすことができなかったんだろう。 ここに封じられる前、私は双方の軍に追われていた存在なのだからな。」
「じゃあ、どっちの味方でもなく敵でもないってことか?」
「ああ、そうだ。」
「………どうやったらここから抜け出せる?」
「そうだな、私がこの世界を壊す。そのあとに封じられた扉を開き、石に刻まれた碑文を読み上げてくれれば良い。」
「どこか分からねぇよ…」
「幸い、今の段階で研究所の人間は不在だ。 都合がいいな。じゃあ、待っている。」
「ちょ………」
バッツはあの始まりの研究所で飛び起きた。
「たしか…封印の扉とか言ってたよな。」
そういいながら研究室を出てあたりを詮索し始める。
「そういえばほかに捕まってたやつらはみんなイミテーションだったっけな?何であいつだけ別室なんだよ」
とか独りごとをぼやきながら探す。
「お、ここか…な?」
たどりついた先は、厳重に鎖が掛けられている重厚な造りの扉だった。
「………いかにもって感じだな………」
苦笑いで恐怖をごまかしながら扉を開ける。
その奥には赤い、怪しい光があった。
「お、お化け!!!? ……ん…なわけ、ないよ な。」
石碑の光を見てひとり驚く。
「んーと何々? 我が主に有らせし者よ、契約によって……神をも超える力を与えあらせむ!? 何っじゃこの真面目な文は…」
「お前を信じた私が馬鹿だったか…」
不意に背後から声がした。
さっきと同じ声だ。
「なっ、なんだ、あんたか…… 驚かすなよな…」
「私はこんな根性無しに期待を寄せていたのか……しばらく経たぬうちに嗅覚が鈍ったな。」
右手を額に当てて呆れかえっている。
「まぁ、いいさ。 早くここを出ることが今最もなすべきことか。」
「何で表情変わらないんだよ…? 明らかに愛そう無いって。」
「お前が顔に出し過ぎてるだけではないのか?」
「えっ?そうか?」
「話していても拉致が明かないな。 少し離れてろ。」
そう言って魔法を放った。
ファイジャだ。
召喚獣しか使えないと言われている魔法を彼女は詠唱破棄で使いこなした。
「ちょ…あんた怖いよ。」
「グダグダ下らないことを言ってる暇があったらおとなしくしてろ。目障りだ。」
ザックスは目を覚ました。
クラウドにすべて託した後のことだった…
そこは、神羅カンパニーの自分の寝室。
どこか懐かしい。
「ここは…」
戸惑っていると、扉が開いた。
そこから現れたのは…アンジール。
「よぉ、ザックス。 今お目覚めか?」
「アンジール!?」
思わず、素っ頓狂な声を出してしまった。
「なっ、何でここに居るんだよ!」
「ん、まだ寝ぼけてるのか?
お前が訓練につきあえって言ったんだろ。」
何一つ、不自然な部分はなかった。
「えっ…」
「さぁ、さっさと顔洗って目ぇ覚ますんだ。行ってこい。」
「ぅわっ、ちょっ。」
アンジールがザックスを力ずくで洗面所へと押した。
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