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オリジナル小説掲示板

2009-02-26 開始

推理、面白小説中心掲示板!!

No.作成者
2008-06-20 17:46:29

タイトルのとおりです。僕からやらせていただきましょう。
僕の小説は超下手ですが、見てください。
推理小説、「探偵深海耶麻斗」です。

No.22
2008-07-28 10:33:25

第二章 調査
まず、現場に行った。警察だらけで混んでいたが、高貴が説明し、道をあけてくれた。
「現場とは思えないほどきれいだな・・・。」
「そうですね・・・。」耶麻斗と圭太がしゃがみ、そう呟いた。
1時間ほど辺りを見たが何も見つからなかった。
「今回は、被害者のことを知るほうが早いかもしれませんね。」
耶麻斗は立ち上がり、圭太も続くように立った。
被害者の過去を探るため、資料を集められるだけ集めた。その中に、
「一度殺人をしたことがあるようだな・・・。十夜って奴は・・・。だから改心してここまで来たというわけか。」
「ああ。俺がまだ新米のころに一度捕まっている。」高貴は言った。
「それなら自殺することもありますよね。」圭太が普通に言った。
「そんな簡単に言うなよ。圭太。」
「あ、すいません。」

「やっぱり、色々と手がかりみたいなのが出てきたな。」耶麻斗が一息ついた。
「十夜が殺したのは倶河(くがわ)ジャンヌ・ポール。フランス人女性だ。
夫である倶河 正良(くがわ まさよし)は相当十夜に恨みを持っているらしい。」
高貴が事務所の窓を眺めると、外はすでに太陽が沈んでいた。
「お、もう俺は帰らなければ。また明日会おう。」そう言って、高貴は事務所を出て行った。

No.23
2008-07-28 10:34:33

翌朝、高貴は事務所に来た。朝が苦手なのか、目は瞬きを繰り返していた。
「何だ・・・。これは・・・?」高貴は事務所が埋まるほどの量の紙が散らばっていたのに驚いた。
圭太が、散らばった紙を拾いながら、
「あ、早いですね。」
と言った。
「この紙の量は何だ・・・?」
「これは全部十夜に関するものです。」高貴の質問に対し、耶麻斗が答えた。
「十夜は、昨日言った殺人以外にも、14回の万引きと、21回の殺人未遂をしています。
殺人については1回だけで、当時殺すつもりはなかったのに死んでしまったとの供述があったそうです。」
「こんなに犯罪をしたのか・・・。」資料を拾い見ながら高貴は言った。
圭太はテーブルの上に拾った紙を置き、高貴が拾ったのも合わせた。合わせてみると、今にも崩れそうな厚さとなった。
「これは改心する気にもなりますよね。」圭太がそう言った。
「まあそうだろうな・・・。」

No.24
2008-07-28 10:35:00

昼の12時を過ぎるころ、新たな発見があった。
これは、驚くべき事実だった。
「福屋秀人、本名小山秀人の犯罪グループ、
今や世界最強のB・D・Pグループ(ブラッド・デッド・ポイズングループ)の一員だっただと!?」
急に驚いたように耶麻斗が言った。
「な、何!?」高貴も続けて驚いた。
「B・D・Pグループって何ですか?」首を傾げて圭太が言った。
その瞬間、圭太以外の空気がよどんだ。

No.25
2008-07-28 10:36:29

外は夕方で、日が沈む頃だった。
夕方は、この近くが一番にぎわう時間帯だった。
烏柄商店街の中に事務所があるので、この時間はいつも騒がしかった。
このビルの二階が事務所で、1階は魚屋となっている。魚屋の店主である山岸 大(やまぎし だい)というおじさんが、
いつも魚をタダでくれる。
雑務係の圭太には料理に使えて嬉しがっている。
このおじさんは、この場所を貸してくれている人で、このおじさんには本当に感謝している。
隣は八百屋で、ここら辺では、格安で野菜・果物を売っていることで有名な店である。
この店をやっている駒沢 秀子(こまざわ ひでこ)は、山岸のおじさんと競ってさらに安くしている。
今日も魚屋と八百屋で競っているように大声を上げる。
一方、事務所はそれどころでは無かった。
驚くべき事実に圭太を除く二人が困惑していた。
「つまり、B・D・Pグループは、毒を中心に殺人を繰り返す永久指名手配の犯罪グループだ。
まさか十夜がB・D・Pグループだったとはな・・・。」耶麻斗が簡単に言った。
「へぇ~。じゃあそこから抜けたから何の前触れも無く毒で死んだってことがあり得ますね。」
圭太がさりげなく言うと、二人は声をそろえて、
「そうか!!!」と言った。そして耶麻斗は続けて言った。

No.26
2008-07-28 10:37:15

「だとしたら銃で撃たれたってのは・・・。念のためってことになるのか・・・。」
「そうなるかもな。」高貴が言った。
「とりあえず、B・D・Pグループのボスである小山秀人に直接聞けば何かわかるだろうが、
あいつが簡単に人前に出るわけないしな・・・。」
耶麻斗は気分転換にテレビをつけたつもりだった。しかし、ニュースでやっていたのは、
今話したばかりの小山秀人に関するニュースだった。
『たった今入ったニュースです。あのB・D・Pグループのボス、永久指名手配の小山秀人が烏柄駅に出没しました!!
人々は混乱の渦に巻き込まれています!!』
「えっ・・・!?」
「急げ!奴が逃げちまう!!」そう耶麻斗が言うと、すぐに外に出た。

No.27
2008-07-28 10:39:53

第三章 挑発

駅に急いだ三人は、人々の進む方向とは逆に進んだ。しかし、混み合っていて、うまく進めない。
「ちっ。圭太、川口刑事はいるか?」
「はい。います。」
「よし、もう少しでここから出られるぞ。」
何とか出られた。そして目の前には小山秀人がいた。
警察はやはりあの混雑でまだ来ていないらしい。
「福屋・・・、いや小山秀人・・・。お前が何でここに?やはり昨日の十夜のことで来たのか?」高貴が小山をじっと見る。
小山は高貴を見た後、耶麻斗を見た。
「深海耶麻斗君、久しぶりだね。
川口刑事がここにいて、昨日の事件と俺を関連づけるってことは十夜がB・D・Pグループの一員だって分かったってことだろう?」
「そうだ。十夜の犯罪があまりに多いと思ってたら見つけたんだ。」耶麻斗が答えた。
「川口刑事、そうさ。うちの一人がグループを抜けたいって言い出したもんでね。毒を飲ませた後、銃で団員に殺させた。」
先ほどとは程遠く、冷たい口調で言った。
「そいつが十夜久夫ってことか・・・。」圭太が呟いた。
「君は・・・、田淵圭太君か・・・。前の事件も君の勘があってこそだ。耶麻斗君、君は我々をどこまで知っている?」
「多分、殺させた団員ってのが倶河正良だろ?妻を殺されたことによって恨みを持っていた彼を、グループに誘った。違うか?」
耶麻斗が少し焦りながら言った。このままだと、殺されるかもしれない--それが彼を焦らせた。
「まあね。ただ、入りたいと言ってきたのは奴の方だ。十夜に恨みをはらしたい・・・。そう言ってな。」
しばらく沈黙が続いた。耶麻斗は、まだ聞きたい事があるのに何でこういうときに出てこないんだ!と考え込んでいた。

No.28
2008-07-28 10:40:19

そして、一つ思いついたことがあった。
「お前のグループのアジトはどこだ!!」答えるはずはないと思ったがとりあえず聞かないよりは聞いたほうがいい・・・。そう考えた。
すると、答えは思いがけなかった。
「向山だ。」

No.29
2008-07-28 10:42:45

第四章 向山
「向山?」一瞬、思った。そんな簡単に教えていいのか?そんな近くにアジトが?何で今まで気づかなかったんだと。
「そのうち、また俺たちに関するゲームが始まる。そのときに向山に来い。俺をそこで追い詰めて見せろ。」
そのとき、警官が大人数で押し寄せてきた。
「動くな!抵抗すると一斉に発砲する!!」警官の一人が言った。
「どうやら、君とは話しすぎたようだな。さらばだ。また会おう。」そういうと、小山は煙とともに消えた。

「君、小山とどんなことを話したんだい?」警官がやさしく聞いた。
「いや、俺が来てすぐに皆さんが来たので・・・。」
「ああ、それは本当だ。」高貴がそう言うと、警官たちは一斉に敬礼した。
「川口刑事!!ご苦労様です!!」
「川口刑事はかなり上の人なんですか?」圭太が聞いた。
「まあ、署長の一つ下の階級だからな。」
「ええ!!?」圭太と耶麻斗が声をそろえて言った。

No.30
2008-07-28 10:44:00

川口刑事はそのまま署に戻り、耶麻斗と圭太が事務所に帰ると、さっきのざわめきが嘘のように静かだった。
電気をつけて時計を見ると、もう6時を過ぎるころだった。
「もうこんな時間か・・・。」
耶麻斗は食料保管庫=ダンボールからインスタント麺を2人分取り、冷蔵庫から肉と切りかけのネギを取り、鍋に水をいれ、温め始めた。
「圭太、卵いるか?」ネギを切りながら耶麻斗が聞いた。
「はい。お願いします。」
肉に苦戦しながらきり、麺とネギと肉を沸騰したお湯の中に入れた。
3分ぐらいして、卵を入れた。さらに1分後、火を止め、圭太がきれいにしたテーブルに新聞をしき、鍋を置いた。
圭太が持ってきた2人分のおわんに麺と卵をよそい、食べ始めた。

「いや~たまにはこれもいいな。」耶麻斗が満足そうに言った。
「たまには耶麻斗さんにもつくってもらわなきゃ。」
「いや、俺はインスタントもいいよなって意味で・・・。まあいいか。」耶麻斗が呟いた。
「えっ?何か言いました?」
「いや・・・。」

No.31
2008-07-28 10:44:37

その後、十夜を殺したとされる倶河正良は、ニュースを見たのか、翌日自首した。
いくら妻を殺されたとはいえ、その恨みに殺すことは許されないことなのである。

「それにしても・・・。」
なぜ小山は答えたのか。まるで追い詰めて捕まえてみろといわんばかりに・・・。それとまたゲームが始まるって・・・。
「どうしました?」圭太の言葉に、耶麻斗がはっとした。
まあいいだろう。そのときまた、考えればいい。耶麻斗は愛読している雑誌「月刊SOUL」を手に取り、読み始めた。
(探偵深海耶麻斗Ⅱ 完)

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