ここは、オリジナルの小説を作って
楽しみましょう!!
初めての方は自己紹介をしてください!
男も女も楽しくやってください!
連続で書くのは、OKです!
もしも、小説などが書けない場合は
感想だけでもけっこうです!
ルール
荒らしや暴言、ケンカなどはしないでください!
文のコピーなどは、あまりしないでください!
これを、守れるなら入ってください!
まってま~す!!
小説を作ろう!!
まさき≫ブログはもうやってるよ
エムブロで検索すると出てたきたりするけど・・
やっぱり本人にどこに聞いた方が分かりやすいよね(←当たり前だよ)
うちも漆黒狼のブログを何回か見てるんだよ
小説もチラッと見させてもらったしね~
編集:2010/07/30 14:48:21
サナ:そっかぁ~・・・。
え、オレに振んの!?(当たり前だ
まだ書けてないorz
投稿した後すぐ出かけたからorz
・・・今から行けたらいってきますです。(混ざってる混ざってる
Hell Gate 一章
「(……状況が、飲み込めない)」
「(俺は今、どこに居るんだ……?)」
スーツ姿の男は、50mはあろう巨大な黒い門を前に、立ち尽くしていた。
門には“地獄”と、血のような赤い文字で記されていた。
「(地獄ってことは……俺、死んだのか……?)」
男はとある像のように思考を働かせたが、考えても考えても、頭にぽっかりと穴が空いたように、何1つ思い出せなかった。
「(何にも思い出せない、か……)」
男は伸び放題な髭の生えた顎をさすり、大きなため息をついた。
「…………」
振り返ってみても、そこには誰もいない、道もない、何もない。
「(……行くしかないってことか)」
男は覚悟を決め、門に向かって歩き出した。
男の体は明度の低い光に包みこまれ────消えた。
Hell Gate 二章
視界が元に戻った時、目の前にあの巨大な門はなかった。
「(これが地獄……なのか?)」
男は顎をさすりながら体を捻り、周囲を見渡した。
グレーを基調とした質素な空。
今にも発火しそうなほど、真っ赤な地面。
そして大きな黒いドーム状の建物が点々とあるのみだった。
「(2C……?)」
男は黒いドームに貼り付けられたプレートの文字を、心の中で読み上げた。
「(通し番号か何かだろうか……?)」
男は疑問を抱えたまま、黒きドーム“2C”に足を踏み入れた。
「…………」
ドーム内を見渡す男。
ドームの中は極めてシンプルだった。
まるで……
「まるで漫喫のようだ」
思わず声に出してしまい、慌てて周りを見渡す。
誰も居ない事を確認すると、男はドーム内を調べるため、歩きだした。
個室の黒い扉には赤いランプで使用中とだけ表示されていた。
その隣には未使用と青いランプが表示されていた。
「(入ってみるか……)」
男はそう思いながら個室に消えた。
「……なんだこれ」
そう呟く男の視界にはパイプイス、机、そして机に捨てるようにして置かれたヘッドホンがあった。
「…………」
手に取るまでもなく、分かっていたことだった。
このヘッドホンに、コードは繋がっていない。
だが、男は無性にそのヘッドホンを装着したくなった。
「…………」
考えるよりも、体が動いていた。
装着した瞬間、体が軽くなり、意識がとんだ。
Hell Gate 三章
「(これで何回目だよ……全く)」
目覚めた時、男は見たことのない部屋に居た。
畳の敷かれた和室だった。
角にはタンスやら、化粧台やらが置いてある。
足下にも、丸みを帯びて膨らんだ布団が敷かれていた。
「(……明らかに怪しい)」
男はそう思うと、布団を剥がそうとした。
……だが、すぐにある事に気付いた。
「触れねぇ!? 何でだ……っ!?」
男が手を伸ばし、触ろうとしても物体を貫くようにすり抜けてしまうのだ。
男が困惑していると、突然、襖が開き、1人の男が入ってきた。
反射的にそちら側を見る男。
「……ただいま、……母さん」
男はそのまま驚愕の表情を浮かべた。
「(……な、なんで“俺”が居るんだ……?)」
まるで鏡で映したかのようにそっくりな2人。
「(……と、いうことは?)」
男は首だけを動かし、足下の膨らんだ布団に目を向けた。
「(この中にいるのが……俺の母、なのか……?)」
男が驚き終わらぬうちに、布団から掠れた声が聞こえてきた。
「……博明……頼むよ」
「ごめんよ……母さん……っ」
もう1人の男は瞼から溢れそうになる熱いものを抑え、布団の中へと手を伸ばした──。
Hell Gate 四章
「博明さん……これが貴方の記憶、生前の罪です」
再び目が覚めた時、男は真っ白な空間に居た。
真っ白な空間の中で真っ黒く、小さな鬼がそこに居た。
「……そう、みたいだな」
男はしゃがみ込み、先程の事を思い出していた。
「この生前の罪を、貴方は償わなければなりません。
地獄とは、そういう場所であり、ここはその罪を再確認する場所ですから。」
「…………」
「期間は1年」
鬼は指を1つ立て、そう言った。
「それほど重くはない罪ですが、人を殺めた事に変わりはありませんので」
「……償い終わったら、どうなる?」
男は顔を上げ、鬼に尋ねた。
「地獄の者が貴方の償い方、心境、それら全てを見て、生まれ変わるかどうかを判断させていただきます」
「…………」
男は無言のまま、立ち上がった。
「……他に何か、ありますか?」
男は大きく息を吸い込んだ。
「生前では仕事や介護の疲れもあり、母をこの手で殺めてしまったが」
男は肩を震わせながらそう続けた。
「生まれ変われるなら……もう一度……、もう一度……、母の子として生まれたい……っ!」
声を荒げた男の瞳からは、大粒の涙が溢れていた
「……そうですか」
鬼はそう呟くと、どこかへと消えていった。
Hell Gate 五章
──或る時、或る世界。
ある民家に2人の母子が居た。
「お母さん、ありがとう」
息子は家事をこなす母の背中にそう言った。
「なに言ってるのよ」
母は振り返り、笑った。
息子もつられて、笑った。
明るい笑顔と笑い声が、そこには溢れていた。