はいっ、こんにちはこんばんわ。
または、はじめましての方ははじめましてッ!!
・・なんだか、早いようで、遅いようで・・・
とにかく、このトピも16まで来ちゃいましたよww
今までどおり、小説書いたり、雑談したり、
楽しくやっていきましょうっ
*初めての方・見学だけの方でも大歓迎*
荒らしさんは回れ右!
「ウラの存在」(注意 ノア化あり) 完成日:2007/08/20
昔、ジジイからこんな話を聞いたことがあった。
あれはオレが教団に入団して間のない頃―――
「裏のノア??それってノアとどう違うんさ?」
「裏ノアとは、ノア達が言う神と神(イノセンス)に魅入られた者のことだ」
「イノセンスって・・・もしかしてその裏ノアってのはノアでもあり、エクソシストでもあるってことか・・・?」
「さよう。まぁ奴等はノア側についてイノセンスを自らの手で壊してしまっているがな」
まぁそれもそうだろう。人は家族を求めるものだ。神に見放されても家族が恋しいだろう。
中にはこちら側につこうと思った奴もいただろうが、伯爵がそんな事させるはずがない。
「じゃが、伯爵もキレものだ。裏ノアの中にはまだイノセンスを破壊してないヤツも居るだろう。いずれ、その裏ノアをこちらにスパイとして送り込む可能性がある。」
そうなるとかなり厄介だ。相手はノアであろうが人間だ。
きっと門番のレントゲン検査も簡単に通過できるであろう。
「いいか?ラビ。例え同じ仲間であろうと決して油断するでないぞ」
「わかってるさ~。ブックマンは他人に心を移さない。次期ブックマンのオレがそう簡単にやられるわけないさ!」
「その油断がいけないと言っとんのじゃ!このアホが!」
「痛っ!!!;」
裏ノアがなんだ。そんなやつ、殺せばいいだけさ。
そう思っていた。けど――・・・
・・・ビ・・・
ラビ・・・
ラビ?
「どうしたんですか、ラビ?」
アレンにそう呼びかけられてオレは意識を戻した。
そうだ。オレは今からアレンと任務に行く途中で汽車に乗っていたんだった。
向かい側に座っているアレンが不思議そうな顔をしてこちらを見ていた。
「さっきからボーっとして・・・。どうしたんですか?」
「い、いや、なんでもないさ!ちょっと考え事」
「?そうですか?だったらいいんですが・・・」
何故だか知らないけど焦って適当な言い訳をして話題をそらした。
――ホント、何であんなこと思い出したんだろう・・・?
数分後、任務先に到着した。
今回は雑魚(Lv.1)しかいなかった為、簡単にイノセンスを回収できることができた。
「さってとぉ~、イノセンスも回収したし、帰るさね」
「あ、じゃあ僕がイノセンスを預かっておきますよ」
「わかったさ」
そう言ってオレはアレンにイノセンスを預けた。
次の瞬間、アレンの左目が何かに反応した。
「・・・またアクマか?」
「はい・・・。でもLv.1が一体だけみたいです。僕ちょっと行ってきますね。ラビはここで待っててください」
「無理すんなよー」
アレンはアクマがいるらしいその場所に向かった。
オレはアレンを見送ってしまった。・・・彼を、アレンを信じてしまった。
アレンがアクマの元に向かって数十分が経った。
だけどアレンの姿はどこにも見えない。
思ってみればアレンはイノセンスを預かっていたんだ。
もしかしたら他のアクマに攻撃されているのかもしれない。
――まさか・・・っ
ついオレは恐ろしいことを考えてしまった。
アレンが・・・殺されてしまったのではないかと・・・
――そんなことない!きっと道に迷ってるだけさ!!
そんな事を考えながらオレは必死にアレンを探した。
すると、アレンの後姿が見えた。けれど
――・・・アレン・・・?
なにか、いつもとは違う不陰気がアレンからした。
アレンはオレの気配に気づいたのか、こちらに振り返った。
なぜかオレは物陰に隠れた。
なぜ隠れる必要がある?相手はアレンだ。別に隠れる必要などない。
けれど、隠れなければならないような・・・そんな気がした・・・
良かったことにアレンは気のせいだと思ったらしく、こちらから目を逸らした。
しばらくアレンを監視していると、いきなり回りをキョロキョロと確認し始めた。
誰もいないのを確認するとアレンはイノセンスを持った。
すると、アレンは手に乗せたイノセンスを握り潰した。
イノセンスが砂になったのを確認すると、次は左腕を眺め始めた。
「・・・ハズレ、か・・・」
――・・・ハズレ・・・?
――ハズレって、どういうことさ?
千年公は探してる~♪ 大事なハート探してる~♪
いきなりこんな歌が思い出された。
この歌は前にイエーガー元帥が歌っていた歌だ。
それともう一つ思い出されたことがあった。
それは、ジジイが教えてくれた、裏ノアについてのこと・・・
――何でこんなことが頭によぎって来るんだ?
――何故オレは恐ろしいことを考える?
――何故オレは・・・アレンが裏ノアだと疑っているんだ・・・?
混乱した。アレンが裏ノアだと思いたくない。
だけど、今、オレの前にいるアレンは、アレンじゃない気がする・・・
オレはうっかり、物音を立ててしまった。
――しまった!
「・・・ラビ?」
アレンは目を丸くしてオレを見た。いつものアレンのように。
だけど、やっぱりどこかアレンらしさが無かった。
――さっきまでずっと見てたこと・・・バレたかな?
「こんなトコでなにしてるんですか?」
「あ、アレンが帰ってくるのが遅かったから心配して探しに来たんさ!」
「そうだったんですか!?よかったー・・・ちょうど道に迷ってて困ってたとこなんですよー」
そういってアレンはオレに近づいてきた。
・・・どうやらバレてなかったらしい。
「まったく、アレンはドジさねー」
「ひどいなー。そんな事言わないでくださいよ」
――よかった。いつものアレンだ。
さっきまでの不安はいつの間にかなくなっていた。
「・・・ホント、バカですよね。エクソシスト」
――・・・え・・・っ?
オレが気づいた時にはもうアレンが持っていたナイフで刺されていた。
此処はとある森の中。
近くには村が在るが、其処に人の気配は無い。
鬱蒼と生い茂る木々の間を縫うように走る2つの影が横切る。
何かを追っているようだ。
その先には不気味な機械音が聞こえる。
?「こっちの方。爆発音が聞こえるわ」
?「そうか」
女性と男性の声が聞こえる。
?「あっちに行ってみましょう、神・・・」
ザザザッッ!!
っと、声を遮り、音と共に30人以上の村人と思しき人が姿を現した。
?『AKUMAか?』
心の声に応えるかのように、村人の身体がぶるぶると震えだした。
AKUMAが人の皮を脱ぐとき。
今まで何度も見てきた光景。
皮の中からはじけ出てきたのは、ボール型で、身体のいたる所から円筒形のキャノンがとび出ている。その下の方は、チューブの様な物がたくさんついている。
?「Vr1のAKUMAか!」
叫ぶと同時に鞘から刀を抜く。
《イノセンス》『六幻抜刀』
十代後半の様な青年が、イノセンスで次々とAKUMAを壊していく。
「・・・ごめんなさい・・・」
アレンは耳元で小さく、今にも泣きそうな声でオレに言った。
オレはその場で倒れこんだ。ナイフには毒が塗られていたらしく、意識が少しずつもうろうとしてきた。
すると、いきなり雨が降り始めた。
雨が降るのと同時にやってきたのは、ロード。ノアの長子だ。
「アッレ~ン♪迎えに来たよぉ~♪」
「ロード。」
「・・・アレン、泣いてるのぉ?」
「まさか。雨で顔が濡れただけです」
――・・・ふーん、気づいてないんだぁ、自分が泣いてるって
ロードの言うとおり、アレンの目からはちゃんと涙が流れていた。
けれどアレンは気づいていない。いや、気づこうとしていなかった。
「・・・行こうロード。千年公のトコへ」
「オッケィ~♪」
すると、地面から扉が出てきた。
二人はその扉の中へ入っていく。
「・・・またねぇ、ブックマン♪」
すると、オレは糸が切れたかのように意識が遠くなって、気絶してしまった。
目が覚めたらオレは教団の医療室にいた。
どうやらたまたま通りかかった探索部隊がオレを見つけて運んだらしい。
傷も浅く、毒もそれほど強いものじゃなかったらしい。
するとコムイがオレのところに来た。
「君が倒れるなんて珍しいね。どうしたんだい?」
「・・・コムイ」
「それと、アレンくんがどこを探しても見つからないんだ。・・・なにか関係あるのかな・・・?」
「コムイ・・・あいつは、アレンは・・・裏ノアかもしれない」
「千年公は探してる~♪大事なハート探してる~♪アナタは当たり?確かめよ~♪」
「今日は随分ご機嫌だね。ロード」
「だってぇ~アレンが帰ってきたんだよ?嬉しいに決まってるじゃん!」
「僕も家族に戻れて嬉しいよ」
「じゃぁ改めて、おかえり~我が兄妹♪」
「・・・ただいま。我が妹。」
ラビ、ごめんなさい。
神田、リナリー、みんな、ごめんなさい。
あなた達といられて本当に、本当に楽しかった。
今から僕は、あなた達を殺しに行きます。
ですからあなた達も、あなた達の手で僕を殺してください。
絶対に。
終
他の所で、これまた十代後半と思われる女の人が、
《イノセンス》『黒い靴発動』
と、どんどんとAKUMAを壊していく。
しかし、AKUMAは減るどころか増える一方であった。
?「っち、しかたねぇ。一気にかたをつけてやる。」
?「六幻 災厄招来!」『界蟲「一幻」!!』
すると鼻が尖り、目が八つ程もあるものが、刀身からとび出した。
黒い靴のイノセンスを持った女の人も、
?「円舞 霧風!!」
と言った。
竜巻の様な渦巻いた風がおこり、全てのAKUMAは消し飛んだ。
?「いっぱい居たね、神田。これが奇怪現象かしら?」
神「さあな。でもまだ不思議な少女とやらに合ってねえ」
?「そうね。でもこれだけAKUMAがいたら心配だわ」
神「リナリー、コムイから聞いてなかったのか?適合者って話だ」
リ「ええ。でも何処に居るのかしら・・・」
そう。もうこの二人は3日もこの森を探しているが、それらしき人影すら見ていない。
神「只の噂だから、居ないんじゃないのか」
リ「でも。もう1日探してみましょう?」
神「・・・判った」
3日とも同じ台詞を言っているが適合者という事で仕方が無い。
しばらく歩いていると、また、ザザザッッッ!!っという葉っぱの音と共に鉈や鋸、桑、スコップ等を持った人々が出てきた。
心がこもってない様な声が耳に届く。
A『『此処カラ立チ去レ!サスレバ貴方方達ニ何モシナイ!』』
リ「様子がおかしいわ。殺気も無いし・・・」
神「有ろうが無かろうが斬るまでだ!」
《イノセンス》『六幻 抜刀!』
数回AKUMAに向けて刀を振るう。
辺りを震わす爆発音と共に5・6体が壊れた。
リ「ま、待って神田!話だけでも聞きましょう!このAKUMA達闘いに来たんじゃ無いみたい!!」
神「何!?」
リナリーの声を聞き、やっと六幻を止めた神田。
リ「如何して何もしないの?私達エクソシストなのに」
AKUMA達に聞く。
A「ある御方の命令だからだ」
神「ある、御方?」
A「七世様だ」
リ「その七世って子は今何処に居るの?」
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