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オリジナル小説掲示板

2009-02-26 開始

ポケモン世界の小説を作ろう

No.作成者
2010-05-29 09:22:30

ポケモンの世界が舞台の
小説を作りましょう!
舞台がポケモンの世界なら
どんな物語でもOKです
ただし、ポケモンからの世界から
話が離れてはいけません

No.643
2011-09-02 23:31:13

LINK 345話

ヤドランはゆっくりとした速度で走り出す。
…やはり“のろい”によりヤドランの素早さは下がっているみたいだ。
「アクアテールっ!」
「な…っ!?」
ヤドランはペリュトンから離れた位置で攻撃を行う。
予想していない行動にアメジストは驚愕し、指示を出せない。
遠くからのアクアテールは多少威力は落ちたものの弱りきったペリュトンを倒すには十分だった。
「のろいはすばやさが下がりますが…こうげき・ぼうぎょが上がる技です。
…それとあなたはペリュトンの疲労に気づいていなかった」
「…あぁ」
後ろめたい返事しかできなかった。
「…次のポケモンを」
「……、…ガメッシュ…っ!」

No.644
2011-09-02 23:39:14

LINK 346話

「ヤドランっ!のしかかりっ!!」
「ガメッシュっ!せいなるつるぎっ!!」
のろいですばやさが下がっているヤドランにガメッシュの攻撃が炸裂する。
…こうかはばつぐんだ…っ!
ヤドランは倒れたっ!
「…ヤドランはエスパータイプ。
せいなるつるぎはかくとうタイプの技。
…なぜ、こうかはばつぐんなのです?
…まさか、こいつ、壊れて」
わ、わ、わ
い、イツキがカメラをゆ、揺らして…。
「いや、合ってるぜ」
「あなたまで…っ!」
「俺のガメッシュのとくせいは、ぎゃくてんっ!」
ぎゃくてんとは、相性が反転するとくせい。
「へぇ…」
信じられない、といった顔で話を聞き流すイツキ。
「…いけっ!ネイティオっ!」
…勝負、再開。

No.645
2011-09-03 23:42:39

LINK 347話

「ラッキーだぜっ!
ガメッシュ、せいなるつるぎっ!!」
アメジストは格好の対象とばかりに楽しそうに指示を出す。
ガメッシュもまた、顔が若干ニヤける。
そして…、こうかはばつぐんっと。
…これ、四倍ね。
で、ネイティオは戦闘不能。
「な…っ!?
…またか、…おかしいんじゃないのか?」
…イツキ、分かってませんでした。
「ネイティオはひこうとエスパーを持つタイプだからな。
普通なら効果はいまひとつ、四分の一。
それを逆転っ!
効果はばつぐん、四倍だ。
…それが、ぎゃくてんだ」
「…なるほど。
そういうことでしたか。
では…!ブーピッグっ!!」
「エスパー専門のお前にとっちゃこのとくせい、不利だなっ!」
「それで勝つのが四天王ですよっ!」
「なら…、やってみろよっ!
ガメッシュ、せいなるつるぎっ!!」
「ブーピッグ!シグナルビーム!!」
ブーピッグの攻撃はつるぎの形をしたエネルギーの塊を構えながらこちらに走ってくるガメッシュに見事、ヒットした。
…分かりづらいな、コレ。
「こういう遠距離系の技はそういう近距離系の技はより早く当たるものですよ。
…あまりにもすばやさに違いがある場合以外は」
「…そうかよっ!
次、行くぜっ!!」
「望むところですよ!」

No.646
2011-09-03 23:58:48

LINK 348話

「いくぜ!ロックルンっ!!」
「岩ですか…、ブーピッグっ!」
イツキの考えを察したのか、ブーピッグは飛び掛かる。
…ロックルン目掛けて。
「砕けろっ!いわくだきっ!」
出てそうそう、ロックルンはいわくだきをもろに食らう。
「…砕けてけっこう」
「なに…っ!?」
イツキは意味が理解できなかった。
「だいばくはつっ!!」
「な…っ!?」
今度は意味が分かった驚きである。
これを近距離で受けたブーピッグ、使用者のロックルンは戦闘不能となった。
「…こういうことでしたか」
「感心してる場合かよ。
お前、あと二体だぞ?」
「…そういうあなたも残り三体ですが?」
「ま、そうだけどな」
二人は互いの強さを認め、見つめ合い、笑みをこぼした。
…この光景、何も知らない人が見たらけっこうマズいよな。
(BLじゃないです。すいません)
「再開するぞ!」
「もちろんっ!」
「いくぜ!ジスミムスっ!!」
「いけっ!サーナイト!!」
…なんだかんだで再開です。

No.647
2011-09-04 17:25:35

LINK 349話

「ジスミムスっ!りゅうのまいっ!!」
「サーナイト、めいそう!!」
互いが互いに能力を上げる。
「りゅうのいぶきっ!!」
「チャージビーム!!」
エネルギー同士のぶつかり合いにより爆煙が発生する。
その煙を裂き、竜が飛び出す。
その竜は金に輝き始める。
「まさか…っ!」
イツキがたじろぐ。
金の竜は咆哮をしながらサーナイトに突っ込んだ。
「ゴッドバード…っ!」
サーナイトは弾き飛ばされ、動かなくなった。
「サーナイト、戦闘不能っ!」
「…そうですね」
「ラスト一体だなっ!」
「負けませんよっ!
いけっ!ルージュラっ!!」
「ジスミムス、もう一発っ!…っ!?」

No.648
2011-09-04 17:31:29

LINK 350話

「…これは」
ジスミムスは体を震わしながら固まっている。
「しびれ…っ!?」
「でんじはさ…。
サーナイトがただやられたとでも思ったのかい?」
「マジかよ…
うぅっ、寒…っ」
アメジストがぶるぶると震える。
「大気中の水分を凍らし…」
「まさか…っ!?」
「ルージュラ、ふぶきっ!」
ジスミムスは一瞬で凍りつき、倒れた。
「ちっ!いくぜ、エアロイドっ!!」

No.649
2011-09-04 22:58:14

LINK 351話

「ルージュラ、ふぶきっ!」
「エアロイドっ!上昇っ!」
エアロイドはふぶきが当たらない位置まで移動し、
「はどうだんっ!」
攻撃を放った。
「こうやって避けながら打っていけば負けねぇっ!」
「どうかなぁ~」
「はどうだ……!?」
言い終わる前に異変に気づくアメジスト。
「腕が…凍ってるのか…っ!?」
「…こごえるかぜ。
君たちにバレないよう、少しずつ空気中に送り込んでいたのさ」
「く…っ!」
「さぁ、終わりだ…っ!」
「ふぶきが……くる…っ!」
「ふぶきはPPが尽きちゃったからね。
ルージュラ、あくまのキッス!」
どす黒い唇がエアロイドを襲う。
「君のエアロイドは夢の中。
そして…、ゆめくい…っ!」
エアロイドは眠っている。
だが、その顔は苦痛により歪んでいる。
やがて…

ズン…ッ!

今まで浮遊していたエアロイドは地面へと落下した。
「…残りは一体だね」
「…お前の負けだけどなっ!」
「なに…っ!?」
「いくぜ!クリプトスっ!!」
「何をする気なんだ…?」

No.650
2011-09-04 23:13:35

LINK 352話

「動きを封じろ!
がんせきふうじっ!!」
ガラガラガラという音をたて、岩石が降り注ぐ。
二秒もたたないうちにルージュラは岩石に埋もれた。
「突き破れ!
ルージュラ、れいとうパンチ!」
凍った拳が岩石を破壊する。
三発目でやっと目の前の岩石が砕ける。
ルージュラの目の前には…金に輝くクリプトスが。
「出てきた…っ!
ゴッドバードっ!!」
すでにチャージを終えていたクリプトスはルージュラへと攻撃をしかけた。
「待ち伏せか…っ!
それなら…っ!」
不意打ちに驚くイツキだが、やはり四天王。
焦らずに次の手を行じるのだった。
「ルージュラ!れいとうパ…」
言い終わる前に決まる一撃…
「…勝った」
「…しんそく、か…」
それは、しんそくでスピードを上げたクリプトスのゴッドバードだった。

「アメジスト、君の勝ちだ」
「おう。そうだぜ」
「負けたからといって、ボクのやる事は変わらない。
トレーナーの頂点に立つため、戦い続けるだけ。
君は次に進んで四天王の本当の強さ、確かめるがいい」
「おう。じゃ、行ってくるわ」
「さらばだ。また会おう」
「お前も頑張れよ。
じゃあな」
「「ライバル」」

「うーしっ!
早ぇとこ合流すっか!!」
アメジストはイツキと別れた後、うーんと伸びをしながら言った。

No.651
2011-09-05 22:34:38

LINK 353話

同時刻、二つ目の部屋。
「さぁ~て、あたしたちも始めるよっ♪」
「ファファファ…」
キョウ対トパーズ、開始っ!
「ゆけぃ!スカタンク!!」
「スカタンクか~。
尻尾の先から臭い匂いを連射するんだよね~。
気をつけないと…っ!」
説明口調だ…っ!
「いくよっ♪グレンデスっ!!」
「スカタンク、ヘドロばく「激☆震」
キョウの声を遮り、トパーズが声を上げる。
「ファファファ。じしんか」
「そうっ♪
こうかはばつぐん、戦闘不能だね♪」
…可愛い顔してやる事ひでぇ。
だが、これがトパーズなのである。
普段はおちゃらけてるがやる時にはほんとにやる娘、それが
「次だ、クロバット!」
ちょっと!まだ喋って
「グレンデスっ♪氷☆結っ!」
グレンデスのふぶきを受けている間、キョウは何かブツブツと言っているように見えた。
そして、クロバットは凍り漬けになり倒れる。
「…っ!?」
そんな中、グレンデスの異変をトパーズが察知する。
「…気づくのが早いな」

No.652
2011-09-06 19:06:23

LINK 354話

「…どくどく…っ!?」
「ご名答。モルフォンっ!」
ファファファと笑い声を上げた後、キョウは次のポケモンを繰り出した。
「グレンデスっ♪氷☆結っ!」
トパーズがグレンデスに氷結(ふぶき)の指示を出す。
「…かげぶんしん」
それに対し、キョウはモルフォンに回避行動の指示をする。
「もういっちょっ♪」
「かげぶんしん」
「ワンモア♪」
「かげぶんしん」
「いぇ~ぃ♪」
「かげぶんしん」
ひたすらふぶきとかげぶんしんの攻防が続く中
「バトンタッチ!」
「えぇっ!?ウソぉぉっ!?」

No.653
2011-09-06 19:20:42

疾風s))
まじでおもろい

No.654
2011-09-06 19:25:32

LINK 355話

「引き継ぎたるは…、…ドグロッグ!!」
出てきたドグロッグは複数だった。
──“かげぶんしん”により。
「バトンタッチ…使ったポケモンのステータス増減を次のポケモンに引き継ぐ技…」
「ご名答。
すなわち、今のドグロッグのかいひりつは」
「…高い」
「その通り。ファファファ…」
「早いとこ、片付けないとね…♪」
トパーズは誰に対してか知らないウインクを飛ばすが、その顔は笑っていなかった。
「グレンデスっ♪激☆震っ!」
グレンデスが激震(じしん)を放つ。
…どうでもいいかもしれないが、どうしてポケモン達は激震で分かるのだろうか…?
犬の指示は英語で、みたいな感じだろうか…?
「当たらんわ…っ!」
ドグロッグは命中率100のじしんをいとも簡単にかわす。
「シザークロス!」
ドグロッグはすぐに反撃をする。
「く…っ!
グレンデスっ!じし「さきどり!」
グレンデスの出そうとしていた技、じしんをドグロッグはさきどりする。
「わゎ…っ!」
グレンデスはじしんを先取られ、倒れた。
「まずは一体」

No.655
2011-09-06 19:27:32

出雲s))
え、あ…ありがとうございますっ♪w

No.656
2011-09-06 19:53:36

疾風s))
タメでokだよ

No.657
2011-09-06 23:16:12

出雲))
これからは、ちゃんと読みやすいように書きますっ♪w

No.658
2011-09-07 20:34:20

LINK 356話

「あんたはあと四体だよ?」
「そうだな。ファファファ…」
「何がおかしいんだよ…っ!
いくよっ♪エボルーンっ!
今こそっ、進☆化の時っ♪」
声を上げるトパーズの拳には、“まがったスプーン”が握られていた。
まがったスプーンに反応するようにエボルーンの体は白く光り始め…
「いでよっサイコルンっ♪」
発光現象が終わった時、そこにいたのはエボルーンではなく、エスパー・ノーマルのサイコルンだった。
「サイコルン、超☆念力っ♪」
「当たらん当たらん」
進化したところで超☆念力(サイコキネシス)は、回避が鬼のような高さのドクロッグには当たるはずもなかった。
「ドクロッグ、ダストシュート!」
サイコルンはダストシュートをまともに食らってしまい、戦闘不能となった。
「残り四体。ファファファ」
「次、いくよっ♪オケアノスっ!」
「遅いわ、ドクロッグ!」
キョウの声で空中に舞うドクロッグ。
…着地地点は、…オケアノス。
「シザークロス!」
落下の勢いも手伝い、シザークロスはとんでもない威力になった。
当然、オケアノスは戦闘不能。
「残り三体。ファファ「シーロイドっ♪」おま…っ!」
「シーロイド、超☆水流っ♪」
キョウの言葉を無視し、シーロイドは超☆水流(ハイドロポンプ)を撃った。
シーロイドのとくせい、みずしえんによりハイドロポンプは少し勢いが強い。
「いっけぇっ♪」
「ぬ…ぉ…っ!」
ハイドロポンプ(強)を受け、ドクロッグは倒れた。
……ように見えた。

No.659
2011-09-09 18:10:42

LINK 357話

「きあいのタスキ…」
「…っ!?」
「ダストシュート」
一度、倒れかかっていたドクロッグは体勢を戻しあっけにとられているシーロイドへと攻撃を放った。
当然、シーロイドは避ける事なんて出来ず

ドゴ…っ!…ズン…っ!

ダストシュートを腹に食らい、地面へと墜落。戦闘不能。
「…い、いくよっ♪ベルリウムっ!」
シーロイドを戻した後、トパーズは気持ちを入れ換え、次のポケモンを繰り出した。
「ファファフ…っ!?」
キョウは何かに気づく。
目線の先には…
「やっと効いてきたか~♪」
「“でんじは”か…」
キョウの目線の先には片膝をつき、体を震わせているドクロッグ。
その体からは僅かに電気がチラついて見えた。
「そうだよっ♪
オケアノスが何もしないで倒れたと思う??」
「あの時か…
ドクロッグがシザークロスを決めるため、近付いた時…」
「そう♪」
「こんなもの…っ!」
「無理無理♪
オケアノスのとくせい、しばりきょうかは動きにくくなる状態異常を強くするからっ♪
ま、しびれがきた以上はそのドクロッグ、もう動けないね♪」
「く…っ!」
「動けないってことは、回避率も関係ないよねっ♪
ベルリウム、大☆地力っ♪」
大☆地力(だいちのちから)は動けないドクロッグにクリーンヒット。
ドクロッグ、お疲れ様ッス。

No.660
2011-09-09 18:18:05

LINK 358話

「次、マルノーム…!」
「か・え・れ~♪
ベルリウム、大☆地力っ♪」
マルノームは六秒で出番を失った。
「ゆけっ!モルフォン!」
「ベルリウムっ♪」
「モルフォン…!」
「「ぎんいろのかぜ!」」
ぎんいろのかぜは全能力を上昇させながら戦える技。
次第に威力は高まっていった。
…が、風は止んでしまった。
「どちらかが…」
「倒れたってコト♪」

煙が晴れた時、そこには重なり合うようにして倒れているベルリウムとモルフォンだった。
「相討ち…」
「おっさん、なかなかっ♪」
「お、おっさん…?」
「ラスト一体ずつだね♪
いくよっ♪ザルエリアっ!」
「ベトベトンっ!」

No.661
2011-09-09 18:25:30

LINK 359話

「ザルエリア…?」
「とくせいは“ばんにん”
相手、もしくは自分が残り一体の時、強くなる。
…今はお互いに残り一体。
けっこー強くなってるよ~?」
「望むところっ!
ベトベトン、ちいさくなるっ!」
「わ…っ!
消えたっ!すご~い♪」
「関心してる場合じゃないぞ、小娘。
ベトベトン、ヘドロばくだん」
「あ、そこか~☆
見ぃつけたっ♪
ザルエリア、激☆震っ♪」
ザルエリアはヘドロばくだんを避け、それが飛んできた場所に激☆震(じしん)を放った。
そして、じしんはジムの床を粉々に砕き、災いを呼び寄せた。
「激☆震、地★割っ♪」
「じわれ…っ!?」
いちげきひっさつ!
ベトベトンは地面に飲み込まれた。

No.662
2011-09-09 18:38:59

LINK 360話

「あたしの勝ち~♪」
「…負け…た…」
キョウはベトベトンを戻した後、悔しそうにそう呟いた。
「持てる全てを出し尽くした。」
キョウは次の部屋へと続く扉へと歩き出した。
「それでも敵わぬなら、さらに精進するだけよ」
キョウは扉の近くにある機械を触り始めた。
プシューという音をたて、扉が開いた。
「おぬし!
次の部屋に進み、自分の力を試すがよい!」
「じゃ、行ってくるね~♪
また…バトルしようねっ♪」
「そうだな。ファファファ」
「ファファファ♪」
トパーズはキョウの真似をして笑うと扉の向こうへと姿を消した。

「さぁ~て、急ぐか~♪」
「お~い、トパーズ~!」
「?アメジストかぁ~♪」
アメジストはトパーズの隣へ並ぶと走るのを止め、歩き出した。
「お前も終わったのか?」
「うん♪楽☆勝っ
アメジストも?」
「あぁ、俺も終わったぞ」
「イェィ♪」
右手でピースをするトパーズ。
「イエイっ!」
アメジストもピースをして、返す。
…トパーズのテンションについていけるのはアメジストぐらいだろうか?
「「イェ~イっ!」」
パチンと大きな音が鳴るくらいのハイタッチを交わし、二人は次の部屋へと走り始めた。

…余談だが、セキエイのポケモンリーグは昔の名残があり、少々部屋と部屋の距離が長いのだ。

No.663
2011-09-10 10:16:51

LINK 361話

時同じくして、三つ目の部屋。

前の部屋、キョウの部屋からバトルの音が聴こえ始めた。
座禅を組んでいたシバは無言のまま立ち上がり
「……オレ達も、…始めようか」
と、ネンチャク型のモンスターボールを構え、そう言った。
「あぁ…、望むところだ…っ!」
対するオパールも腰のモンスターボールに手を添える。
そして…
「ゆけ…っ!カポエラー…っ!」
「いけ…っ!ケルベロス…っ!」
最初にシバ、次にオパールがポケモンを繰り出した。
「ケルベロス…っ!」
ケルベロスは真っ直ぐカポエラーへと走り始めた。
「…カウンター」
シバは相手がぶつり系だと見ると、すぐさまカポエラーのみにしか聞こえないよう、カウンターの指示をだした。
「ケルベロス、かみなりのキバ…っ!」
オパールには全く聞こえていないようで、単純に攻撃をしかける。

ビリ…ッ…ガガッ!

そして、その攻撃は反撃の構えをとっていたカポエラーに直撃した。
「カポエラー、カウンター…っ!」

No.664
2011-09-10 10:32:14

LINK 362話

…ズン…ッ!

だが、カポエラーは反撃をせずに倒れてしまった。
「…!
……一撃、…だと…っ!?」
さすがにシバも驚きと動揺を隠せない。
「…俺のケルベロスのとくせい、ちからキバはヒヒダルマのとくせいによく似ていてな…。
…カポエラーをよく見てみろ」
そう言われて、カポエラーを確認するシバ。
さすがは四天王、気づくのに時間はかからなかった。
「…まひが、ない…」
「……そうだ。
…ちからキバは追加効果等を捨てることにより、キバ系の技の威力を上げる。…ということだ」
「クク……、…ウワハハハッ!」
それを聞いて、笑い出すシバ。
「なかなかだ…。
…だが、次からはそうはいかんぞ…っ!」
一瞬にして、空気が一変した。

No.665
2011-09-10 10:47:38

LINK 363話

「ゆけ…っ!ハリテヤマ…っ!」
「ケルベロス、走れ…っ!」
ケルベロスはハリテヤマの回りを弧を描くようにして走り始めた。
「これなら…、攻撃は当たらない…っ!」
「どうだろう」
「…っ!?」
「ハリテヤマ…っ!」
シバの呼びかけに応えるようにハリテヤマは両手を体の前に合わせた。
パシンッ!という乾いた音が響く。
その直後、ハリテヤマの腕が血管が浮き出るほどに太くなった。
「…っ!?」
「ビルドアップからの、…じしん…っ!」
ハリテヤマはその両手を地面に叩きつける。
じしんはケルベロスに直撃し、ケルベロスは戦闘不能となった。
オパールも揺れに耐えきれず、地面に手をついた。
震源に近いはずのシバは腕を組んだまま、仁王立ちしている。
「(く…っ!
なんて足腰してやがる…っ!)」
「さぁ、…次だ…っ!」

No.666
2011-09-10 10:59:57

LINK 364話

「く…、いけ…っ!ジラムーン…っ!!」
「ハリテヤマ…っ!つっぱりで迎え撃て…っ!」
「無駄だ」
「…それはどういうことだ」
「…ジラムーンのとくせい、ゼロのせかいはステータス値の増減等も無効にする…。
…真っ向からの勝負といこうか…っ!」
「望むところだっ!
ハリテヤマ、インファイトっ!」
よくあるシーンみたいに二匹は一度だけ接触をし、離れたところで立ち止まる。
そして…

ズン…ッ!

「ハリテヤマの勝ちだ…っ!」
「…いや」

ズン…ッ!

ジラムーンが倒れるのを横目で見ていたハリテヤマも腰から砕けるように倒れた。

No.667
2011-09-10 17:08:07

LINK 365話

「…何をした」
「みちづれに決まってるだろ…。
…力技でジラムーンに勝機がないのは分かっていたからな」
「それで、確実に倒しにきたわけか…」
「そうだ…」
「………」
「………」
「…次だっ!エビワラーっ!」
「いけ…っ!ヤンゴロス…っ!」
「エビワラー、マッハパンチ…っ!」
「受け止めろ…っ!」
エビワラーの素早いパンチを右手でガシッと受け止めるヤンゴロス。
「…よく見るんだな」
「なに…っ!?」
ヤンゴロスが掴んでいたのはエビワラーには似てもにつかない緑の人形だった。
「「みがわり」」
緑の人形…みがわりは煙を立てて消えてしまった。
驚くヤンゴロスの背後には…
「ヤンゴロス…っ!後ろだ…っ!」
「遅いっ!エビワラー、マッハパンチっ!」
エビワラーの素早いパンチに追いつけるはずもなく…

ガン…ッ!

ヤンゴロスは背中に一撃を食らった。
…気のせいか、手応えのない音だった。
「…いまいちだな」
シバもそう思ったようだ。

No.668
2011-09-10 17:15:12

LINK 366話

「ヤンゴロスのとくせいは“こうてつのせなか”
これは本来、仲間からの攻撃を無効にする技だが、シングルでも使えないことはない…」
「く…っ」
エビワラーは右手をかばいながら、ヤンゴロスの後ろで立ち往生していた。
「ヤンゴロス」
指示を受け、ヤンゴロスは振り替える。
それに反応したエビワラーは顔を上げる。
「…げきりん」
ヤンゴロスは雄叫びを上げ、青いオーラを纏うと、エビワラーにアッパーを決めた。
突然の攻撃にエビワラーはガードもできず、宙を舞った。
「からの…っ!
もろはのずつき…っ!!」
ヤンゴロスは身を屈め、体をゴムのように使いエビワラーへと魚雷のように飛んでいった。
それは宙を舞うエビワラーに突き刺さり、エビワラーは天井に叩きつけられ地面にも叩きつけられた。
「勝ったな」
「…戦闘、不能か」
「さっさと次を出せ…」

No.669
2011-09-10 17:23:24

LINK 367話

「ゆけっ!サワムラーっ!」
「ヤンゴロス…っ!」
ヤンゴロスはふらふらとした足取りで歩きだす。
「こんらんしている身では動けまい。
サワムラー、けたぐりっ!」
こんらんしているヤンゴロスは成す術もなく、バランスを崩し、転倒した。
「けたぐり……体重の重いそいつにはぴったりな技だ」
「く…っ!アイアルン…っ!」
「サワムラー、とびひざげり…っ!」
小さな体にサワムラーの膝が当た……貫通。
「!?」
「…かげぶんしん」
サワムラーは床に膝を打ちつけてしまった。
遠目にも赤くなっているのが分かる。
「アイアルン…っ!すてみタックル…っ!」
「な…っ!?」
アイアルンはその赤い部分にピンポイントでタックルを決め込む。
サワムラーは白目を剥いて、動かなくなった。
…ご愁傷さまです。
「お前、酷いな」
「戦いは非情だ」
「………」
「………」

No.670
2011-09-10 17:41:00

LINK 368話

「次だっ!カイリキーっ!」
「アイアルン、かげぶんしん…っ!」
「このカイリキーのとくせいはノーガードっ!
必ず当たるっ!カイリキー、ばくれつパンチっ!」

メキッ!

シバの言う通り、カイリキーのばくれつパンチはアイアルンにヒット。クリーンヒット。
「終わりだな…」
「く…、マグロイド…っ!」
「カイリキー、もう一度ばくれつパンチだ!」
「だいもんじ…っ!」
やや大きめのだいもんじはカイリキーを覆った。

…炎が消えた後、そこから出てきたのは真っ黒なカイリキーだった。
「焦げてるな」
「く…っ」
「次、出せよ」
「ラストか…、ルカリオっ!」
「マグロイド、だいもんじ…っ!」
「当たるか!ルカリオ、はどうだんっ!」
ルカリオは少し屈んでだいもんじを避けると、手からはどうだんを放った。

No.671
2011-09-11 22:51:31

LINK 369話

「そっちだって当たらねぇ…っ!」
マグロイドは少しだけ動いてはどうだんをかわす。
はどうだんはそのまま、後ろへと飛んでいった。
「次だ…っ!」
「いや、終わりだ」
「なん…」

ズドッ!

「…っ!」
先程のはどうだんが戻ってきたようにマグロイドの背中を直撃していた。
そのままマグロイドは地面へと落ちた。
「はどうだんは必中攻撃。必ず当たる。
…避けても無駄だ」
「く…っ!
いけ…、ビラロドン…っ!」
「ルカリオ、はどうだん!」
「受け止めろ…っ!」
しかし、はどうだんはビラロドンの腹へとヒット。
「く…っ!」
「諦めろ。
そのデカい図体じゃ不可能だ」
「ビラロドン…っ!げきりん…っ!」
腹に手を当てていたビラロドンは青いオーラを纏い、ルカリオへと走り出す。
「近付かせるな、ルカリオ!!」
ルカリオは向かってくるビラロドンへ手を突きだし、はどうだんを打つ構えをとった。

No.672
2011-09-11 23:08:50

LINK 370話

「はどうだん!!」
ルカリオは構えた手に波動をおくり、はどうだんを撃った。
…つもりだった。

………

何も起こらなかった。
「どういう事だ!ルカリオ!!」
シバがルカリオに問い詰める。
ルカリオは振り向いて、首を横に振る。
「…こんな時に冗談とはいい度胸だな」
ルカリオは先ほどよりもさらに強く首を振る。
「…はどうが使えなくなったのか?」
今度は首が取れそうなほど、さらに強く首を振るルカリオ。
だが、次の瞬間

ズゴ…ッ!……ドガァン…ッ!

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