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D.Gray-man ~神の使徒達~

2007年03月29日 (木) 発売

Dグレオリジナル小説♪18

No.作成者
2008-04-03 14:48:05

みなさんこんにちは、こんばんはww
はじめましての方は、はじめましてっ!

ココは【D.Gray-man】のオリジナル小説を書いたり
雑談したりするところですっ*

もう、18にいっちゃったねー・・・
この調子でドンドン小説書いたり、雑談したりしましょー!

*初めての方・見学だけの方でも大歓迎*
気軽に入ってね!皆で待ってるよ!

No.548
2009-05-11 17:54:21

「ふざけるな!!誰がお前みたいな餓鬼に壊されるかよ!!」
AKUMAは炎の槍で久遠を狙う。
―イノセンス発動・・・「鬼道眼」―
(槍の動きがとてもゆっくりに見える。これなら・・・)
「ひゃははは!!氏ねぇ!!」※氏ね=死ne
(避けれる!!)
すぅ・・。
久遠はあっさりと攻撃をかわした。
「な、何だとぉ!!」
「ふん。お前の攻撃なんか止まって見えるぜ。」
久遠は余裕げにそう言う。
「ふ、ふざけたこと言ってんじゃねぇ!!」
AKUMAはさらに攻撃してくる。
「よっ、ほっ・・・。」
しかし久遠はそれを余裕で交わす。
「く、くそぉ!!」
AKUMAが悔しそうに言う。
「何?もう終わり?あっけないなぁ。」
久遠が物足りなさそうに言う。

No.549
2009-05-11 17:54:56

―しかし、問題はどうやってこいつを壊すか―
―俺のイノセンスでできる事はあくまでも‘見る‘だけ―
―どうしようか―
久遠のこの一瞬の悩みが仇となる。
久遠が悩んでいる隙に、AKUMAはルルシェルのもとに行った。
「!!!!しまった!!!」
もう遅かった。
AKUMAはルルシェルに炎の槍を向けていた。
「動くなよ~餓鬼ぃ。動いたらこの女の命はないぞぉ。」
「く、久遠さん・・・。私の事は良いから・・・・。」
―どうしよう、俺の所為だ―
「わ、わかった。だから、ルルを開放してくれ。」
―どうしよう。俺じゃAKUMAは壊せない―
「嫌だね。こいつは人質だ。」
―アリスはまだ寝ているのか―
「久遠さん!!私の事は良いですから!!早く、「白銀の氷」を!!」
―どうしよう。リリだって重体なのに―
「く、久遠・・・。私達の事は良いから・・・。「白銀の氷」を・・・。」
―どうしよう。このままじゃ―
神羅の森が燃えていく。木々は燃え落ち、辺りに黒煙が立ち込める。
―殺される―

No.550
2009-05-11 17:56:05

「抵抗するなよぉ。したらこの女の命は消えるぞぉ。あ、そうだ。そのイノセンスの発動もとけ。さもないとこの女を殺すぞぉ。」
少年は発動をといた。
「良い子ですね~。ご褒美をあげましょう!!」
AKUMAは思いっきり久遠を殴った
それも、先が少し鋭利になっている拳で。
「ぐふっ・・・。」
口に血の味が広がる。出血しているらしい。
「きゃはは!!本当に抵抗しねぇや!!」
AKUMAは久遠を殴りまくる。
もうどれだけ殴られたかわからない。

No.551
2009-05-11 17:57:01

「サンドバックだなこりゃぁ。きゃははは!!」
「うっ・・・・・ぐふっ・・・・かはっ・・・・・。」
目の前が赤く染まる。あちこちから出血しているようで、血の風呂に浸かっているような感覚がする。
「あ、もう死んだか?」
「だ・・・・誰が・・・・死ぬ・・・・・かよ・・・・。」
久遠は今にも消えてしまいそうな声で答えた。
「久遠さん!!久遠さん!!しっかりしてください!!」
ルルの声が聞こえる。
「だ、大丈夫・・・・。こいつは・・・・ぶっ壊すから・・・・。」
「私をぶっ壊すだってぇ?そんな事出来るわけがないだろぅ?」
AKUMAが「ありえない」といった感じで言った。
「そんな・・の・・・ゲホ・・・・わからな・・い・・・だろ・・この・・ポンコツ・・AKU・・・ゴホ・・・・MA・・・。」
「ふざけるな!!」
グサッ
嫌な音が響いた。
久遠は倒れた。
体は血で赤く染まった。
目の前には、黒煙の所為で少ししか見えないが、空が見えた。

No.552
2009-05-11 17:57:33

「久遠さん!!久遠さん!!」
ルルの叫び声が響く
―俺はいったい―
AKUMAが笑みを浮かべている
―そうだ。炎の槍で貫かれたんだ―
しかし、急所は外しているようだ。
しかし、この出血では、さっきのように素早く動くのは難しいだろう―
・・・血が生暖かい。
「久遠さん!!久遠さん!!」
うっすらとルルの声が聞こえる。
―ごめんな。守れなくて―
―俺は、弱い奴だな―
「久遠さん!!久遠さん!!」
「大丈夫。寂しく無いよ。」
「え・・・
グサッ
「お前もこいつと同じところに逝くからねぇ。」

No.553
2009-05-11 17:58:17

―何だ?これ・・・血?―
突然目の前に降ってきた赤い液体に驚く。
―血だとしたら、誰の―
「ルル!!ルル!!」
リリシェルの声が聞こえる。
―ま、まさか―
久遠は起き上がり、AKUMAを見た。
―そ、そんな―
そこには、AKUMAと見るも無残な姿になったルルシェルが居た。
「ルル・・・・ルル・・・・?」
久遠には信じられなかった。
「きゃははは!!こいつは殺してやったよぉ!!」
「何で・・・・俺・・・・抵抗はしなかった・・・・はず・・・。」
いま、自分が絶望の中に居ると言うことを。

No.554
2009-05-11 17:59:37

「バッカだねぇお前。誰があんな約束を守るもんか。」
「・・・・・嘘だ・・・・・。」
「嘘なもんかぁ!!こいつは死んだんだよぉ!!そしてこれからお前も死ぬ!!」
AKUMAが得意げに言う。
「・・・・・嘘だろぉ?」
「だから何度言わせる気だ!!!こいつはs・・
「五月蝿い・・・。」
こう言って顔を上げた少年。
「う、五月蝿いだとぉ!!」
その顔は・・・
「五月蝿いんだよ・・。」
涙で濡れていた。

No.555
2009-05-11 18:00:12

「なんだとこいつぅ!!」
AKUMAが炎の槍で攻撃してくる。
―やばい。体が・・・・。・・・・避けられない―
「危ない!!」
どこからか、声がした。
その瞬間、久遠は何者かに押され、地面に倒れた。
「痛!!」
あちこちの傷が痛む。出血も激しい。
「いったい何が・・・。」
久遠はさっきまで自分が立っていたところを見た。
「!!!!!」
「あっれ~ん?お前、何で自分から殺られに来るの?」
「ガハッガ八ッ・・・・・久遠・・・。」
そこには、槍を持ったAKUMAと、その槍に貫かれているリリシェルが居た。
「な・・・リリ!!どうして・・・。」
俺はリリに問うた。あの時のリリの行動は、間違いなく俺を庇うものだったから。
ズリュ
槍が抜かれ、リリシェルは倒れた。

No.556
2009-05-11 18:01:17

「どうしてって・・それは・・お前になら・・「白銀の氷」を・・・・渡して良いと・・・・思った・・から・・・。」
「え?」
「お前は・・・・・「白銀の氷」を・・・・取りに来たの・・・・・だろう?」
「そ、そうだけど・・・。」
「じゃあ・・・・持って行って・・・・くれ・・・。それが・・・・・ルルの姉としての・・・・・お礼だ・・・。」
「お、お礼ってなんの・・・
「お前は・・・・ルルのために・・・・泣いてくれた・・・・じゃねえか・・・・・。」
「あ・・・・。」
久遠は自分の頬に手を当てた。
頬は涙で濡れていた。

No.557
2009-05-11 18:02:04

「で、でも・・・・
「どのみち・・・・・この森は・・・・・終わりだ・・。」
そう言ってリリシェルは悲しそうな視線を森に向けた。
神羅の森は、もうほとんど焼けてしまったようだ。
もう、辺りには木が無い。
辺りにある物は、「白銀の氷」だけだった。
―二人は、どれほどの年月をこの森で過ごしたのだろう―
―二人は、どれほどの年月をこの森のために使ったのだろう―
―森が焼かれて、悲しくないはずは無い―
―それなのに、リリは俺に「白銀の氷」を渡すと言う―
―なんで・・・なんでそんなに優しいんだ―
「でも、この森は・・・
「大丈夫。私達は森の精。森がある限り、私達もまた、生まれ変わります。」
「そうか・・・。」
「だから、受け取って・・・私達姉妹が守った・・・・「白銀の氷」を・・。私達が・・・・生きた証を・・。」
「リリ・・・・。」
「お別れは済んだかイ?」
「え・・・・。」
ザクッ
リリシェルの体に炎の槍が突き刺さった。

No.558
2009-05-11 18:02:41

「く・・・・・久遠・・・・・。」
リリシェルは、久遠に向かって手を伸ばす。
「り、リリ・・・・。」
久遠はその手を握ろうと、手を伸ばす。
「久遠・・・・。」
あ り が と う
スッ
あともう少しでとどく。というところでリリシェルの手が、力なく落ちた。
「・・・・・リリ・・・・・?」
久遠はリリの元へ駆け寄る。
「リリ・・・・・起きろ・・・・よ・・・・。」
久遠はリリシェルの体を揺らす
「リリ・・・・・どうしたんだよぉ・・・・・。」
しかし、リリシェルの体は冷たく、動かない。
「なぁ・・・・リリ・・・・。」
揺らしていた久遠の手の平が、リリシェルの血で赤く染まる。
「・・・・・最後の「ありがとう」は・・・・・どういう意味なんだよ・・・・・。」
リリシェルの瞳は、何処かを見つめている様だった。

No.559
2009-05-11 18:03:19

「きゃはははは!!死んだぁ!!死んだよぉ!!あとはお前だけだぁ!!!」
AKUMAが笑いながら言う。
「・・・・・んで・・・・。」
「あん?」
「何で・・・・・。」
―何で俺のイノセンスは‘見る”事しか出来ない―
―神田だってリナリーだってアリスだって、他の皆は攻撃型イノセンスなのに―
―何で、何で俺の‘眼”は見ることしか出来ないんだよ―
―どうせなら、もっと良い‘眼”をくれても良かったんじゃないのか?・・・・神様―
―神様、何で、・・・・何で俺に‘見る”事しか出来ないような残酷な運命を与えたんだよ―
「何をぶつぶつ言っているんだぃ?餓鬼。」

No.560
2009-05-11 18:03:50

「赦さない・・・・。」
もう、意地だった。
「何だぃ?」
「俺は・・・お前を・・・・。・・・・赦さない!!!」
勝てないって、心の中では思ってた。
「赦さないからどうするんだぃ?」
「お前を・・・・壊す!!!」
ドンッ
そう言った瞬間、俺の体はふっとんだ。
AKUMAに殴られたのだ。

No.561
2009-05-11 18:04:28

―くそ、反応できなかった―
―やっぱり、無理か―
俺の体は吹っ飛び、「白銀の氷」が入っているガラスの箱に当たった。
バリーン
とたんにガラスの箱が割れ、破片が飛び散る。
―危ない―
とっさに利き腕の左腕で身を守った。が、破片が突き刺さり、使い物にはならなくなった。
―しまった。どうするか―
―右腕も昨日の怪我で、ロクに動かせないし―
「餓鬼。お前はこれで終わりだな。・・・・殺してやるよ。」
AKUMAが炎の槍を構え、向かってきた。
―まずい、動け・・・動くんだ、俺の体!!―

No.562
2009-05-11 18:05:06

キィィィィ
何処からか、音が聞こえる。
久遠は音のする方を見た。
「は・・・・「白銀の氷」・・・・。」
すると、「白銀の氷」が、眩い光とともに、音を放っていた。
―これが、リリとルルが命がけで守ろうとしたもの―
―これだけは、死んでも守りたい―
久遠は、徐に右手で「白銀の氷」を握りしめた。
―冷たい・・・・でも、何処か暖かいな―
AKUMAは、残り1mまで、近づいてきた。

No.563
2009-05-11 18:05:38

―俺も終わりか―
―そういえば、アリスは無事なのか―
―もし、無事なのなら、生きて帰って欲しいが―
この時は、‘生きる”事を諦めていた。
「氏ねぇ!!!」
キィィィィ
その瞬間、「白銀の氷」が手の中でよりいっそう強く音と光を放った。
辺りが光に包まれた。
「何だ・・・眩しい・・・。」
久遠は思わず眼を瞑った。
「何だぁ!!この光はぁ!!!」
AKUAMの声が聞こえる。
キィィィィィ
「まぁいい・・・氏ねぇ!!!」
キィィ・・・・
音が鳴りやんだ。

No.564
2009-05-11 18:06:15

「・・・・ん・・・。」
久遠は眼を開けた。
どうやら、光はおさまったらしい。
「何が起こった・・・・?」
しかし、まだ眼が慣れていない所為で、よく見えない。
「ぐあぁあぁあぁぁ!!!・・・貴様ぁ!!まだそんな能力を隠していたのかぁ!!」
AKUAMがうめき声をあげる。
―何が―
―何が起こった―
眼がだんだんと慣れてきた。
「やっと眼がなれて・・・・!!!!」
少年は驚いた。

No.565
2009-05-11 18:06:49

その眼には、深手を負ったAKUMA、凍っている炎の槍。
そして、自分の手に握られている白銀色の剣が映った。
「これは・・・この剣は・・・・一体・・・・・。」
少年はふと、気付いた。
―あ、・・・は、「白銀の氷」・・・・。「白銀の氷」は何処に―
右手の中には、「白銀の氷」の代わりに白銀色の剣が握られている。
少年の目線は白銀色の剣に集まった。
―まさか、この剣が―
―「白銀の氷」なのか―
「貴様ぁ!!殺してやるぅ!!」
AKUMAが新たな炎の槍を作り、攻撃してくる。
―考えているひまは無い―
―とにかく、どうにかしなければ―

No.566
2009-05-11 18:07:21

そう思うと、勝手に右腕が動いた。
「な、何だこれは!!」
右腕は勝手に動き、白銀色の剣で攻撃をガードした。
「こ、こしゃくな真似をぉ!!」
AKUMAが悔しそうに叫ぶ。
「何だ?俺に戦えと言っているのか?」
そう問うと、白銀色の剣が急に冷気を放ち始めた。
「そうか・・・なら、戦ってやる。」
久遠は立ち上がり、構えた。

No.567
2009-05-11 18:08:01

「なんだぃ?この私と殺りあうつもりかぃ?」
AKUAMAがそう言った。
答えは自然と出た。
「あたりまえだ。」
―そうだ、この剣に名前をつけよう―
「お前は俺が・・・・」
―何が良いかな・・・。あ、そうだ―
「この‘氷剣”でぶった斬ってやるぜ!!」
―‘氷剣”にしよう―

No.568
2009-05-11 18:08:32

「いくぜ、ポンコツ!!」
久遠は氷剣を構え、AKUMAに向かって走った。
「誰がポンコツだぁ!!」
AKUAMも炎の槍を構え、こっちに向かって走ってくる。
「氷剣、斬るぞ。」
久遠は氷剣で炎の槍を斬ろうとした。
「させるかぁ!!」
しかし、寸前のところでかわされ、掠っただけだった。
「ちっ。避けられたか・・・・・て、え!!!!」
なんと、炎の槍が凍っていくではないか。
赤色の槍が、みるみると白銀色に覆われていく。
「くそぉ!!貴様、ふざけるなぁ!!!」
AKUMAが叫ぶ。

No.569
2009-05-11 18:09:07

―ま違いない。さっきの冷気の時にもそう思ったが―
―これは、「白銀の氷」だ―
―俺を・・・・俺なんかを適合者として選んだのか―
―・・・・まぁ良い。今はこいつを壊す事に集中しなければ―
「おいポンコツ、お前の最後は氷漬けだぜ!!」
久遠は氷剣で斬りかかる。
「止めろぉ!!氷たくなんかねぇよ!!」
AKUAMAは逃げ出した。
「あ、お前!!」

No.570
2009-05-11 18:09:45

久遠は追おうとする。
ズキィ
「痛!!」
さっき、AKUMAに殴られたところが痛む。ロクに走れない。
―くそ、逃げられてしまう―
―リリとルルを殺した奴に、逃げられてしまう―
―何か、何か遠くを攻撃出来るものがあれば―
―たとえば、弓矢とか―
キィィィィ
氷剣が光始めた。
「な、何だ!!」
キィィィ
氷剣が形を変えていく。
「うわ!!」
眩い光が走った。

No.571
2009-05-11 18:10:17

「ん、こ、これは・・・・。」
久遠の右腕には、白銀色のクロスボウが握られていた。
―これなら、あのポンコツを壊せる―
久遠はクロスボウを構えた。
しかし、出血の影響か、眼が霞んでよく見えない。
―こんなところで逃がしてたまるかよ―
「イノセンス・・・発動!!」
久遠は‘眼”に寄生しているイノセンスを発動した。
―これで、少しは良く見える―
カシャン
久遠は冷静になり、落ち着いて、矢を放った。
「はぁ、はぁ、ここまで来れば大丈夫だろう。・・・・・あとは、ノア様に・・・・。」
グサッ
「え”・・・・。」
AKUMAに白銀色の矢が突き刺さる。
「ぎゃあああぁぁぁあぁぁあああぁああぁぁああぁぁあああ!!!!!」
AKUMAは叫び声をあげ、消え去った。

No.572
2009-05-11 18:10:49

「よっしゃ、壊せた。・・・・ザマーミロ。」
久遠は倒れた。もう、体力的に限界だった。
「疲れた・・・・。そういえば、森は・・・。」
久遠は辺りを見回した。木々は燃え散り、何もなかった。
「くそ、結局何も守れなかった・・・。・・・・何も・・・・・。」

No.573
2009-05-11 18:11:21

=そんな事ないですよ=
「え?誰だ・・・?」
=久遠さんは「白銀の氷」を守ってくれたじゃないですか=
「この声は・・・?」
=私です。ルルです=
「ルル!?」
―私も居るぜ。久遠、ありがとな―
「リリまで・・・・。」
=久遠さん、「白銀の氷」を守ってくれてありがとうございます=
「で、でも、神羅の森が・・・・
―大丈夫。この森はまた、復活する―
「本当か!?」
―あぁ。本当だ。だから、自分を責めるな―
「そうか・・・。良かった・・・・。」
=最後に、久遠さん。お願い事があります=
―そう。お願いだ。これを守ってくれよ―
「???何だ?」
私 達 の ぶ ん も 白 銀 の 氷 を 守 っ て く だ さ い
ヒュオォ
心地良い風が吹いた。
声はもう、消えていた。

No.574
2009-05-12 04:02:54

「・・・・・まかしとけ!!絶対に俺が守る!!」
久遠はそう言うと、気を失った。

No.575
2009-05-12 04:03:28

―俺は何者だ―

―何のために生きているのか―

何処からか、問いがきこえてくる。

俺か?

俺は・・・・・

No.576
2009-05-12 04:03:59

♪~~~♪♪~~~♪♪♪~~~
歌が聞こえる。
聴いた事がある歌だ。
この歌声は・・・・。
「ん、んんん・・・・。」
少年の眼が覚めた。すると、眼の前には歌を歌っているアリスが居た。
「あ、やっと起きたか。ちょっとまて。今「天使の歌声」で傷を治しているから。」
「アリス・・・・。お前、どうして此処に・・・・。」
「え?あぁ、それはぁ、起きたら家が火事になっててぇ、びっくりして外にでたら、焼け野原になってたのぉ。それで歩いていたら、久遠を見つけたのぉ。」
「そうか・・・・。」
「ところで、何があったのぉ?」
「あのな・・・・。」
俺はリリとルルの事は話さないで、説明した。
何でか、人に話すと二人が悲しみそう。そんな気がしたから。
だから、話さなかった。

No.577
2009-05-12 04:04:33

「ふぅん、そんな事があったんだぁ。」
「そうだよ。大変だったぜ。アリスが居なかったからよぉ。まったく、バラバラにしてやる~とか言ってたくせによぉ。」
「何言ってるのぉ。あの時AKUMAに攻撃された時、私は久遠のことを庇ったんだよぉ。だから久遠は軽症ですんだんじゃないかぁ。」
「え?マジか?」
「マジだよぉ。」
俺はよ~く思い出してみた。
―たしかにあの時、アリスに押されたよな―
―あれは、攻撃の起動から体をずらしてくれたのか―
「そうだったのか。センキュな、アリス。」
「そうだよぉ。全く、感謝しなさいぃ♪」
アリスが偉そうに言った。
「はいはい。ありがとうございます。」
「・・・それにしても、それ、久遠が適合者になったんでしょぉ?」
アリスは氷剣を指差した。

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