みなさんこんにちは、こんばんはww
はじめましての方は、はじめましてっ!
ココは【D.Gray-man】のオリジナル小説を書いたり
雑談したりするところですっ*
もう、18にいっちゃったねー・・・
この調子でドンドン小説書いたり、雑談したりしましょー!
*初めての方・見学だけの方でも大歓迎*
気軽に入ってね!皆で待ってるよ!
「あ、あのさ・・・・。」
キサラの心の中に、ひとつの‘感情”が生まれようとしていた。
その感情は、言葉では現せる事の出来ない、複雑な感情だった。
―何でかわからないけど―
―この人と離れてはいけない気がする―
キサラは、初めてのその感情に、戸惑いつつ言葉を発した
「あ、明日・・・・貴方に会いに来ても、良いかな・・・・?」
キサラはそう言った。
音弥はしばらく黙り、こう言った。
「えぇ。いいですよ。キサラさん。」
「ほ、本当!?」
キサラは嬉しかった。
「えぇ。明日、此処で待ってますね。」
「わかった!!じゃあな!!」
「さようなら。キサラさん。」
音弥はそういうと、何処かへ行ってしまった。
「私も帰ろう…。家族の元へ…。」
キサラは家へ向かった。
「キサラ!何処に行ってたんだよ!!千年公が探してたぞ!」
ティキがキサラに言う。
「別に…買い物に行ってただけだ。」
キサラはそう答える。
「千年公に言ってから行けよ。」
「五月蝿い。あんたに関係ないでしょ。」
キサラは自室に入った。
―明日も音弥に会いに行こう―
―彼なら…「希望」を知っているかもしれない―
キサラは眠りについた。
次の日、音弥の元へ向かった。
「音弥!待った?」
キサラが音弥にそう言うと、
「いえ、僕も今来たところですから。」
と、優しく話してくれた。
「あ、あの音弥。昨日はありがとう。」
「いえ、僕は当然の事をしたまでですから。」
音弥はそう言うとキサラの右手を握った。
「せっかくですから、この街の観光でもしませんか?僕が案内しますから。」
「は、はい…。」
キサラは頬を赤くして答えた。
「では、行きましょう。」
音弥はキサラの手を引き、歩き出した。
「この道を真っ直ぐ行くと、綺麗な湖があってですね―」
音弥の横で、キサラは考えていた。
―何だこの感情は―
―心が満たされていくような感覚―
―これが「希望」なのか―?
「キサラさん?聞いてます?」
「え?」
音弥の声に驚いたような声を上げるキサラ。
話を聞いていなかったことはすぐにバレてしまった。
「僕の話、つまらなかったですか?すみません。僕ばかり話してしまって。」
音弥は謝った。
「ち、違うの!音弥が悪いんじゃなくて―
ズドォォォォン
遠くの方で凄い音がした。
「な、何!?」
キサラが眼を凝らしてその方向を見ると、そこには伯爵が作った悲劇の産物。AKUMAが1体居た。
しかも、こちらへ近づいてきている。
―まずい、こっちに来られたら私がノアである事がバレてしまう―
「ね、ねえ音弥。怖いから逃げようよ!!!」
キサラは音弥の方を見た。
そこには刃の細い剣(つるぎ)を構えた音弥が居た。
「キサラ、大丈夫。」
「だ、駄目だよ!!あんな化け物相手に!!死んじゃうよ!!」
キサラは必死で引き止める。
「大丈夫。あれを壊すために僕のような人が居るのですから。」
「え―
瞬きをした瞬間、音弥の姿は消えた。
「お、音弥!?何処!?」
「此処ですよ。」
後ろから音弥の声がした。
「音弥!?大丈…
音弥の剣には赤い液体がついていて、AKUMAの姿は消えていた。
「これは…?」
「実は、僕はエクソシストなんです。元…ですが。」
「え!?」
―そんな―
―やっと見つけられそうだった「希望」が―
―元とは言え、エクソシストだったなんて―
キサラは音弥の「大丈夫?」と言う声をよそに、ただただ立ち尽くすだけだった。
編集:2009/07/24 17:16:15
場所は変わって何処かの喫茶店。
「何で「元」なの??」
キサラが何気なく音弥に聞いた。
「…知りたい?」
音弥がキサラにそう聞き返した。
「知りたい。」
「…僕が18歳の時、教団に連れて行かれた。この剣の適合者だから。
でも、僕には妻とお腹の中の子供が居たんだ。
だから僕が22歳の時死んだと見せかけて教団を抜けたんだ。
妻と子供を捜すために…。」
その言葉にキサラは驚きと衝撃、そして安心感を感じた。
―エクソシストだったのは事実だが―
―今はエクソシストでは無い―
―殺さなくても…良いんだ―
「キサラ?どうしたの??」
「あ、ううん。何でも無いよ。」
キサラは笑顔を音弥に見せた
―この人とまだ一緒に居ても良いんだ―
編集:2009/07/24 17:19:27
それからしばらくの間、キサラと音弥は会い続けた。
「ねぇ。キサラ。その…大事な話があるんだ。」
音弥がそうキサラに言い出した。
「…何?」
キサラが何かと思い、真剣な顔をして聞いた。
「…僕、一週間後に此処を出るんだ。だから…その…良かったら一緒にこないか?
一緒に妻と子供を捜して欲しいんだ。」
音弥がキサラを見つめた。
二人の視線が交わる。
「…考えさせて…。」
キサラはそういうと走って何処かへ行ってしまった。
「あぁ!!待って!!キサラ!!」
―ずっと一緒に居たい―
―でも駄目―
―私には「家族」が居るから―
―ノアが暴走したりしたら―
―貴方を殺してしまうから―
「キサラ♥お帰りなさイ♥」
「…千年公。何で貴方が私の部屋に居るんだ??」
誰も居ないはずの自分の部屋に千年公が居た。
「仕事でス♥」
そういうと千年公はキサラに折りたたんである紙を渡した。
「今度は何だ??」
キサラはそう言いながら紙を広げた。
「その人物のデリートでス♥」
「…わか…った。」
「お願いしますヨ♥キサラ♥」
千年公はそう言うと部屋から出て行った。
「……どぅ…してぇ…。」
キサラの手から紙が落ちた。
ヒラヒラと舞い落ちる紙。
その紙に書いてある文字は
音弥
の二文字だった。
今は夜中の12時。
こんな時間でも音弥は会ってくれた。
「キサラ。決めたのですか?」
「……音……弥……。」
―優しい、優しい音弥―
「音弥、あのね…。」
―私でも優しく接してくれる音弥―
「??何??」
―大好きな…音弥―
「私…。」
―今日、私は―
「実はノアなの。だから…貴方を今、殺す。」
―この人を殺す―
「ノ…ア…??」
「そう。ノア。貴方達の敵。」
キサラは短刀を構えた。
「ノア…か。」
音弥は警戒する様子も無く、キサラに話始めた。
「僕の妻もノアだったよ。酷く…苦しんでいた…。」
「おい!!死んでも良いのか!?」
キサラは少しずつ音弥に近づく。
「ノアが暴走して辺りを壊して、正気に戻ったとき泣いてた事もあった。」
「黙れ黙れ!!そんな事はどうでも良い!!」
キサラは音弥の胸に短刀を当てた。
―殺したくない―
―殺したくないんだ―
―だから音弥―
「殺すぞ?」
―貴方の剣で私を殺して―
「……キサラ?」
―私は喜んで`死"を受け入れるから―
「キサラ…泣いているのかい?」
音弥はキサラの頬を触った。
「泣いてなどいない!!」
「じゃあこの頬を伝う水は何?」
頬から水が流れ落ちる。
間違いなくそれは`涙"だった。
「うるさい!!うるさい!!殺されたいのか!?」
「殺してごらん。」
音弥はそう言い放った。
「な…。」
「殺してごらん。キサラ。」
音弥は真っ直ぐキサラの眼を見ている。
「…殺せない…。」
「????」
「私、貴方を殺せな…
ドクン
「あ”ぁ”あ”あ”あ”!!」
「キサラ!?」
―体が熱い―
―ノアが暴走しかけているのか―
「あ”ぁ”あ”あ”あ”ぁ”ぁ”ぁ”あ”あ”ぁ”あ”あ”あ”あ”ぁ”あ”ぁ”あ”あ”!!!!」
キサラの肌が浅黒くなり
額には聖痕が浮かび上がった。
「キサラ…。ノアが暴走しているんだね…。」
「殺す…逃げ…殺す!!逃げて…。」
キサラは短刀を振りかざした。
「僕は此処で終わりか…。」
音弥は抵抗などはしなかった。
キサラは短刀を振り下ろした。
「殺…逃げて…逃げて!!音弥!!!」
「…穂花。一度で良いから君と、君と僕の子供を見たかった…。」
ザクッ
鈍い音が響いた。
辺りが赤色に染まった。
少女は泣き崩れ
男は笑顔のまま動かなかった。
空では星が綺麗に輝いていた。
空が白み始めた頃。
キサラは音弥の遺体を見つめたまま動かなかった。
―音弥―
―どうして逃げてくれなかったの―
ふと、前に殺したエクソシストの声が頭の中に木魂する。
『お前がアンジュを殺ったんだろ!!』
―そうか―
―あいつもこんな気持ちだったんだな―
キサラは立ち上がった。
―音弥―
―ごめんなさい―
―私の所為で―
―音弥―
―ありがとう―
―私に優しくしてくれて―
―ありがとう。ごめんなさい―
キサラは音弥の遺体に触れた。
と、同時に遺体が消える。
「音弥。音弥はアルカディアに居てね…。」
キサラは歩き出した。
―私はノアを抜ける―
―もう、人を殺したくは無い―
―音弥。貴方の代わりに「穂花」って言う人を捜すよ―
―そうすれば、喜んでくれるよね―?
数ヵ月後
「やっと追っ手をまいたか…。」
あれから何度か追っ手が来ている。
今、何度目かの追っ手を振り切ったところだ。
「…行くか…。」
キサラが歩き出そうとしたその時だった。
「キサラ・スファルツァンド。貴女には死んでもらいます。」
「誰…
背後から寒気を感じ、振り向こうとした最中だった。
ザクッ
「ぐっ…。」
何かで刺されたのだろう。
背中から右腕にかけての痛みが激しい。
そしてなにより赤く染まっていた。
「だ、誰…だ…。」
編集:2009/07/24 18:14:06
キサラは相手の顔を見ようとした。
しかし血を流しすぎたらしく眼が霞んで見えない。
「…まだ生きてるの?」
相手の声が聞こえる。
どうやら女らしい。
「しぶとい…。…まぁ、ほっとけばこの出血量。すぐ死ぬからいいか。」
相手は何処かに言ってしまった。
―私は此処で死ぬのか―
―寒くて眠気がする―
―それなのに孤独感だけがくっきり―
―あぁ。これが‘死”か―
目の前が真っ暗になった。
「…サラ…。」
「キサラ…。」
自分を呼ぶ声がする。
「キサラ!!起きろよ!!」
その声と共にキサラは起き上がった。
「どうしたんだよ。居眠りなんかして。」
眼の前に居たのはエクソシストの藤崎 久遠。
どうやら私は8年前の夢を見ていたらしい。
「なぁ、一緒に食堂に行かないか?」
「…行く。」
キサラは久遠と一緒に歩き出した。
…と言うわけで終わりました。
キサラの過去、書くと言って何ヶ月たったでしょうか←
ていうかRay。アンタ巧すぎよ。
お姉様。凄すぎですよ。
あぁ。駄文って悲しい…
なおこの小説は624から始まっています。
朔夜>
て、天才…!天才がご降臨していらっしゃる…!!
私の小説は全然凄くないよ!
てか朔夜の小説に感動して泣いちゃったんだけど!!
え、ちょ、涙出てくる(._.)
朔夜すごっ…
俺なんか進み具合此↓だよ…
奈緒斗(書き直し)…2・3行目でstop(塚忘れ去ってた…奈緒斗の(過去話含)存在
一澄&幽…20行位でstopって処…
Ray達の今みてる
編集:2009/07/24 17:46:33
お姉様>
天才じゃないよ!!
お姉様が天才だよ!!
感動して泣くって…
感動できるの?これ?
白猫>
凄くないよ!!
皆のほうが凄いって!!
塚菜緒斗哀れ…
忘れ去ってたって…
まぁ、菜緒斗だからいっか♪←
あ、結構この話重要だから、できれば覚えといてね!
編集:2009/07/24 18:12:10
―お前は所詮、俺の操り人形なんだよ。
ノアの人形遊び
「相変わらずお前の記憶を覗くのは楽しいなぁ。」
そう言って仰向けになって目を閉じているのは『記憶』のノア、レイ・バスカヴィル。レイはそう言って静かに目を開ける
。開いた眼はきつい、しかし鮮やかな紅である。その表情は、笑っているが冷酷である。彼はベッドから静かに起きると、
きちんと並べてある革靴を履く。長い漆黒の髪を下で結んでいる。彼の部屋はとても派手である。真紅の壁に真紅のベッド
、真紅の扉。何もかもが赤一色なのだ。レイはそんな部屋を見てまた笑う。
「いつ視ても紅っていいね。」
そう言うと彼は紅い壁に手を当てて聞く。
(ねぇ、何で君達は漆黒が好きなのさ。なんで血じゃなくて闇がすきなのさ。)
すると、頭の中で一つの声が木霊す。
(紅なんて染まらない。俺は、全く反対に染まる漆黒が好きだ。)
その答えに気分を悪くしたのか、彼は意識を遮断し足早に部屋を出て扉を荒々しく閉めた。
廊下を颯爽と歩いていると、つんつん頭の少女、ロード・キャメロットが声をかける。
「あ!バスカヴィルぅ、千年公が呼んでたよぉ?」
そう言って体をくの字の曲げながらレイの顔を覗き込む。
レイはロードの顔を見たとたん顔を顰めた。彼は「そうか」と素
っ気なく答えるとまた颯爽と廊下を歩き出した。そんなレイの背中を見ながらロードは呟く。
「何だよぉ。折角伝えてやったのにあの態度ぉ。」
一際大きな両開きの扉の前に立つと、レイはその扉をノックした。中から「どうゾ♥」と言う声が聞こえる。彼は扉を開け中に入る。中にはデップリとした体格の人物、千年伯爵がいる。
「よく私の呼び出しに応じてくれましたネ♥」
その声に、またレイは顔を顰める。そのまま千年伯爵、いや千年公に近づく。すると、千年公は気付いたように話す。
「おっと。ここにいる時はノアになるのが最低限のマナーですヨ♥」
そう言った千年公に、レイは渋々ノア化する。彼の肌は徐々に浅黒くなり額には聖痕が浮き上がる。赤かった目は金色になり、彼の意識はバスカヴィルに完全に乗っ取られた。
「それで、今日は何の用だよ。」
ノアになっても尚。、機嫌な彼は早くここから出たいらしく単刀直入に質問する。そんな彼の思いを読み取ったのか千年公も早口で説明する。
「『希望の鉱山』にあったイノセンス。奪われそうなんで行って来て下サイ♥」
レイはそのまま頷くとその部屋から立ち去る。
やめろ・・・やめてくれぇぇぇぇ!」
血で染まった顔との中に冷酷な笑みが浮かぶ。
(久しぶりに、聖職者の鮮血が浴びれる。)
そんな(彼にとっては)快感に酔いながら再び持っていた剣を振り上げる。エクソシストの叫び声を聞きながら・・・。
彼は、黒い団服に身を包み、黒の教団に帰る。
「ただいま。」
そう言って、相変わらず殺風景な弟の部屋に入る。扉を開けた先にいたのは、漆黒の髪をポニーテールしたエクソシスト、神田ユウだった。
「任務は?」
そう言って、神田は読んでいた本から目を離す。レイを見たその瞳は彼と同じぐらい深い漆黒だった。その眼に一瞬驚きの顔が出る。神田は、レイに近づくと、軽い七三分けをした前髪を勢いよく上げる。露になる五つの傷跡に彼は顔を顰めた。
「お前、その額どうしたんだ?」
そう聞く神田にレイは頭を振る。神田は軽く溜息をつくと、再び椅子に座って読書を始めた。
(ユウ、今はまだ・・。)
レイは再び千年公のいる大広間にいた。また、呼ばれたのだ。
「今日は、削除して欲しい奴がいるんデス♥少々厄介なんですヨ♥」
渡されたトランプには・・・
「ふふ・・・、あいつの悲しむ事が出来るなんてなぁ。」
その日の夕方、彼はユウと一緒に草原にいた。青い絨毯に二人は寝転んでいた。爽やかな風が吹いた直後、
「レ・・・い?」
「そうだね。でも君が知ってるレイじゃない。」
神田が見たレイの顔のいつもの優しい顔ではなかった。冷酷な笑みで彼の首を絞めながら徐々にノアになっていった。そんなレイに驚くしかないユウは首を絞めている手を握った。そんな時、
(やめろぉぉぉぉ!)
彼の頭の中に兄の声が木霊す。その声を、彼はもっと引き出そうとした。しかし、
「させるか。」
意識を遮断させたレイ、いやバスカヴィルにさらに首を絞められ神田は喘ぐ事しか出来なくなった。
(ここで・・・死ぬのか?)
その思いに涙が頬を伝う。神田はまたバスカヴィルの手に自分の手を置く。
「何・・・だ?」
すると、彼のノアが、段々引いていく。そして、神田の中に様々な感情が流れる。憎しみ、悲しみ、苦しみ、怒り、嘘、誘惑。そして・・・
(それが、お前のメモリー。)
昔、聞いた声、懐かしい声だった。昔、契約した・・・
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