みなさんこんにちは、こんばんはww
はじめましての方は、はじめましてっ!
ココは【D.Gray-man】のオリジナル小説を書いたり
雑談したりするところですっ*
もう、18にいっちゃったねー・・・
この調子でドンドン小説書いたり、雑談したりしましょー!
*初めての方・見学だけの方でも大歓迎*
気軽に入ってね!皆で待ってるよ!
「おい。身代わり001番。王がお呼びだぞ。」
毎朝この『部屋』の見張りに来る人がそう言った。
『身代わり001番』と呼ばれた男…。少女の父親は、両腕に手錠を掛けられ、『部屋』からだされる。
そしてどこかへと連れて行かれてしまった。
「ママ、パパは何処へ行ったの?」
そう母親に問う幼い少女に名前は無い。
物心ついた時からこの『部屋』に居た。
故に、少女は『身代わり』が何かを知らない。
「…パパは大丈夫よ。」
少女の母親が静かにそう答える。
少女はその答えを聞くと、納得したように頷いた。
―『みがわり001ばん』って何なんだろう―
―『パパ』は『パパ』なのに―
外では雪が降り始めていた。
「じゃあ、行ってくるからね。」
母親と父親、両親共に『部屋』から出され、兵士に連れて行かれる。
「…行ってらっしゃい…。」
少女は不安そうにそう言った。
幼い少女に両親がこれから何処に連れて行かれるなんてわからない。
しかし両親が居なくなるのは『怖い』。
だから両親が居ない時は、常に『部屋』の角で蹲っていた。
「パパ…ママ……。」
冷たく、静かな部屋に小さくその声は響いた。
ある日、少女は両親と兵士に連れられて、王と王妃に会いに行った。
両腕を縄で縛られ、その縄はさらに母、父の両腕を縛っている。
その縄の先端を兵士は引っ張り、王の間へと進んでいく。
「はぁ…はぁ…。」
少女は病気の所為で歩くのもままならないが、容赦なしに兵士は進んでいく。
「ここだ。無礼のないように。」
兵士は大きな扉を開け、その部屋へと進んでいった。
「良くぞ来た。」
王が威厳に満ちた声で呼びかけた。
その王の隣には、王妃が居る。
王妃の胸元を飾る、何度見てもため息をついてしまうほど美しい、サファイアのネックレス。
その神々しさを、少女は視力の落ちた眼で見つめた。
そんな最中、王は話を始めた。
「―――ー―――」
王が父に何か言っているが、 少女はそれどころではない。
何故なら、少女の心はその美しいネックレスに奪われていたからだ。
「ほら行くぞ。」
兵士が乱暴に両親と少女を繋いでいる縄を引っ張るが、少女の目線の先はネックレスのまま。
王の間の扉が閉まってもそちらを見続けていた。
だから気付かなかった。
両親がとても悲しい顔をしている事に…。
次の日の朝。
何だか胸騒ぎがして少女は目覚めた。
「どうしたの?」
母が心配そうに声をかけるが、その問いに少女は応じない。
「はぁ…はぁ…はぁ…。」
少女の呼吸が激しくなり、少女は自分の口を押さえた。
「ケホッケホッ。」
少女は苦しそうに咳をした。
「大丈夫…?」
母が心配そうに少女に近づいた。
ポタ…ポタタ…
「…!?なにこれ…!?」
少女の口を押さえている手の指の間から滴る赤色の雫。
それは尋常では無い量だった。
そんな中、少女は薄れ行く意識の中、血の暖かさを感じていた。
「おい。お前達、『仕事』だ。」
兵士が現れ、両親にそう言う。
「待ってください…娘が…神無が!!」
両親が悲痛な叫びをあげても、少女には何も聞こえない。
ただ、自身の鼓動がやけにはっきりと聞こえた。
…少女はゆっくりと眼を閉じた…。
辺りは真っ黒。
見えるものは闇のみ。
「ママ……。」
そんな少女の声は闇の中へと消えていく。
―きっとこれは夢だ―
少女の頭にこれまで見てきた夢がよみがえる。
―正直言って、ロクな夢は見たことが無い。
体が病に犯されている影響もあるのだろう、孤独な夢しか見たことは無い。
時には苦しみ、時には悲しみ、時には死んだ。
そんな夢しか見たことは無い。
それは少女の精神状態が不安定だという証拠でもある。
―はやく夢から出たいな―
少女はただそう思い目覚めを待った。
…その時だった。
「やっと会えた…。」
背後から声がしたのは。
「……!?」
少女は慌てて振り返る。
「初めまして。」
そこに居たのは自分と同じぐらいの歳の少年だった。
「ずっと…君に会いたかった…。」
少年はそう言うと少女に近づいた。
「!?」
少女は振り返り、走って逃げた。
―怖い。何かが怖い―
少年はそんな少女を追いかけ、少女の手をとった。
少女はその手を振り払い、逃げようとするが、おかしい。体が動かない。
「そんなに怯えないで…。」
少年はそう言うと悲しそうな眼をした。
まるでいますぐ此処から消えてしまうような…そんな眼を…。
少女はその眼を見ると、体の力を抜いた。
―この人、私と同じ眼をしている―
「…?怯えてない…?」
少年のその問いに少女は頷いた。
少年は安心したのか少女の手から手を離した。
「ねぇ…少し、質問しても良い…?」
コクリ。と少女は頷いた。
少年はそれを見ると、妖しく笑い、少女に問うた。
「……ねぇ、『死』が怖い…?」
「……!?」
少女の眼が大きく見開かれる。
死というものがどんなものかは少女はまだ良くわかってはいないが、孤独になるという事とはなんとなく知っていた。
死んだら愛するものにあえなくなる―と。
…事実、この体はあと数年もしたら朽ちるだろう―
少女はその事を知っていた。
そんな少女の様子をみた少年は、さらに話を進める。
「…死にたくない?」
少女の眼に涙が溜まる。
―死にたくない―
その涙は必死にそう訴えていた。
病気のせいで視力は落ち、歩く事さえもままならない。咳をすれば血を吐く。
そしていずれは―
「死にたく…ないんだね…。」
少女は何度も頷いた。
少年は少女を見つめ、再び問うた。
「たとえどんな人が犠牲になったとしても、生きる事を望む?」
「…!?」
―人―
少女の中で今まであってきた『他の人』が浮かぶ。
―ママを叩いた人、パパに怪我をさせた人、私をあの『部屋』に閉じ込めた人―
「ねぇ、望むの?」
少年の眼が少女の眼を見つめる。
まるで少女を試しているのかのように…。
少女はその眼から逃げるように俯き、そして少しして顔を上げ答えた。
「……望む……。」
眼から涙が零れ落ちる。
零れ落ちた涙は闇の中に見えなくなっていった。
「泣かないで。『かんな』。」
少年はそう言うと少女を抱きしめた。
「かん…な?」
少女は少年にそう問う。
「そう。君は『神愛』。【神】に【愛】された少女で『神愛』。」
―神愛(かんな)―
少年は少女を見つめ、ニッコリと笑った。
その瞬間、上から光が差してきた。
その光が少年と私…神愛を照らす。
「もう時間みたいだね…。」
少年はそう言うと神愛を抱きしめるのを止めた。
「神愛。いつか『僕』が『僕』になった時に君を助けに行くから…。」
少年の色がだんだん薄くなる。
「待って!!貴方は一体誰なの!?」
神愛が少年に手を伸ばした。
「たとえ『僕』が『僕』になるのに何年たとうとも、『僕』をm…
神愛の手が少年に触れた瞬間、少年は消えた。
辺りは真っ白。
見えるのは光のみ。
―少女の涙は乾いていた―
編集:2010/01/03 11:41:20
冷たく、狭い『部屋』の中で少女は眼を覚ました。
「ママ…パパ…?」
そこには両親の姿はなく、自分一人だけだった。
(また、『仕事』に行ってるのかな…?)
「おい、お前。眼が覚めたか。」
兵士がそう言った。
「は、はい。大丈夫です…。」
そういいながら神愛は兵士に眼をやった。
「そうか、なら良い。」
―汚いガキだな―
「!?」
少女は辺りを見回した。
可笑しい。
今、頭の中で声が…。
「おい、どうした。」
兵士がそう言うので、神愛はまた兵士に眼をやった。
(今のは気のせいだ。そうに違いない…)
そう思い込ませる少女を嘲笑うかのように聞こえる『声』。
―何だこのガキー
「!?」
神愛は兵士から眼を逸らした。
すると、声は聞こえなくなる。
(そうか。見ると聞こえるんだ…。)
少女はそう解釈した。
(あ、そうだ…!!)
神愛は兵士に眼をやり、質問をした。
「あの、パパとママは何処ですか?」
兵士は少し驚いたような表情をし、こう答えた。
「さぁな。知らない。」
神愛は兵士を見つめた。
そして、聞こえる声…。
―お前の両親は死んだ―
「!!!」
さらに聞こえてくる声…。
―『仕事』の所為でお前の両親は―
―死んだんだよ―
「おい、どうした!?」
兵士がそう言うが、神愛は『声』を聞くので精一杯だった。
「…そだ…そんなの嘘だ!!」
「おいガキ、お前何を言って…う、うわぁぁぁ!!!」
その瞬間『部屋』は兵士もろとも消えて無くなった。
『部屋』だった場所に佇む神愛。
その心の中は憎悪のみ。
(王が…王妃が私達をこんなめにあわせていたなんて…)
(挙句の果てにはママとパパを…)
(赦さない。赦すわけが無い)
(お前ら一族、一人も残さずに…)
殺シテやるヨ…
神愛は王の間に向かって走った。
深い憎悪に支配されて、神愛は気付かなかった。
走っても胸が苦しくならないことに…。
ギィィ
大きな音を立てて王の間の扉が開いた。
「「!?」」
驚いた様子の王と王妃。
ふぅ。と神愛は深く息をついた。
ここまで来るのに沢山の人とすれ違った。
つまり、その分、人の『心』を聞いたという事だ。
欲望に満ちた大人達の『心』は、
―彼女の心をバラバラに破壊した―
「おい…お前は連「黙れ。」
王が何かを言いかけたが、そんな事はどうでもいい。
今は…こいつの…コイツラ一族の事を『見る』…!!
神愛は王を見た。
頭の声に流れてくる『声』。
暫くその『声』を聞いた後、神愛は独り言のように話し始めた。
「お前の名は『サヴァ・ミーシャン』。年は25歳。そこに居る女は『エリー・ミーシャン』。年は22歳。」
「「!!!」」
王と王妃は驚いたような声をあげた。
それはそうだろう。
コイツラは私のこの力を知らない。
「お前には兄が居るな。お前が14歳の時に此処から逃げ出した。名前は『スィン・ミーシャン』。
…今は『藤崎 音弥』と名乗っているようだがな…。」
「!!そうなのか…??スィン兄さんは…??」
「…もういい…。」
神愛はそう言うと眼を閉じた。
―もう見たくない―
―欲望に満ちた『他人』の心など―
―私から全てを奪った『他人』の声など―
「全てを終わらせよう。」
「何言って…!!」
立ち上がろうとした王と王妃は何かに拘束されたかのように動かない。
それを感じ、神愛は確信した。
―どうやら私には特別な『力』が多数存在するみたいだ―
「お前…私達に何をした!!」
王が必死に叫ぶ。
「…まずはアンタだね。」
神愛は王の前に立つと、妖しく笑い
「貴方には火が似合いますよ。サヴァ王。」
と言うと、王は火の牢に閉じ込められた。
「あぁあああ!!」
王は苦しそうに叫んでいる。
「あなた!!…サヴァに何をしたのよ!!」
「別に。ただ火を操って牢を作っただけさ。」
神愛はたんたんと説明した。
「何それ…!?…ば、化け物!!」
―化け物―
この言葉は神愛の心に深く突き刺さった。
編集:2010/01/03 11:48:52
「化け物だと!?」
神愛は眼を見開き、王妃の首を掴んだ。
「!!!」
「化け物はどっちだ!!私の…私のママとパパを奪いやがって!!」
神愛の腕に力が込められて行く。
「ぐ…ぐるじい…。」
「お前なんか…お前なんか…!!」
神愛はそう言うと、ある事を思いついた。
「…そうだ。お前は私の玩具になってもらおう。」
神愛はそう言うと、ここに来る途中に会った『他人』が持っていた人形を左手に持った。
右手は王妃の首を抑えたまま。
「な…なに"を"…。」
「言っただろう?お前を私の玩具にするって…。」
そう王妃に言い放つと、王妃と人形が光だした。
「な、なに…ごれ…!?」
そして光は序々にまし…
王妃は服を残して消えた。
「さてと…あ、あんた、苦しかった?助けてやるよ。あ、ついでに動くようにしといてやる。」
王の火の牢が消える。
「げほっげほっ!!お前…エリーに何をした!!」
王はそう言うと神愛の胸倉を掴んだ。
「別に。この人形と合体させただけ。」
神愛はそう言うと、王に自分の隣に居る人形を見せた。
「!!!」
その人形は、神愛と同じぐらいの大きさで、容姿も神愛そっくり。
そして、胸元にはあのサファイアのネックレスが輝いていた。
「そんな…!?…お前は何て事を!!」
王が神愛に向かって拳を振り上げた瞬間だった。
「もう飽きた。…消え去れ。」
神愛がそう呟いたのが早いか遅いか。
辺りは真っ暗になった。
「ふぅ。」
神愛は一息ついた。
眼の前には何も無い。後ろも横も。何も存在しない。
ただ、地面が続いているだけ。
それもそのはず。
神愛はあの国を空間ごと消してしまったのだから。
辺りは国の下にあった地面のみ。
「疲れた…。」
神愛は地面に仰向けに寝転び、眼を閉じた。
ポツ…ポツ…
神愛に何やら冷たいものが降り注いできた。
「…何だ…!?」
神愛は慌てて体を起こし、それが降って来る方を見た。
ザァァァ…
「………。」
思わず言葉を失った。
それは上…『空』から降ってきた『雨』だったのだ。
数多の雨粒が神愛に、地面降り注ぎ、そして水溜りへとなっていく。
「…あれ?」
神愛はある違和感を感じ、手の平に『雨』を溜めた。
「…!!」
とたんに神愛の眼から『涙』が溢れでた。
『雨』は…水は、茶色ではなく透明だった。
綺麗な…綺麗な透明。
神愛はとにかく『涙』を流し、そして眠りについた…。
自分そっくりな人形を抱いたまま…。
「いい、もし、大きくなって此処から出たら『友達』を作るのよ。」
「『ともだち』…?」
「そう。『友達』。とても温かくて、優しいものよ。」
「ふぅん…。でもママが居るからいいもん!!」
「ふふ…でも、いつか必ず作るのよ。」
「はーい。」
神愛は眼を覚ました。
「何だ…夢か…。」
神愛は少し残念そうに呟いた。
「でも…『友達』…。」
神愛は眼を閉じた。
―『友達』―
―それは優しく、温かいもの―
神愛は自分の精神の奥深くへと入っていった。
神愛の精神の中に、強く光る小さい丸いもの。
神愛はそれに触れた。
キィィィン
音をたてながらそれは序々に姿を変え…そして、『人』になった。
「…貴方が私の『友達』…??」
それは小さく頷いた。
「ねぇ、何か話してよ。」
「………。」
それは話せないのか、口を動かしているが、声は出ていない。
「え??何て言ってるの??」
パク パク パク
何やら三文字の言葉を伝えたいらしい。
「えっと…。な ま え??」
それは大きく頷いた。
「名前かぁ…そうだ!!貴方は皆を繋ぐわっか!!」
「???」
それはわからなそうに首を傾げた。
「つまり貴方は『環(わ)』…そう『環(わ)』と書いて『環(たまき)』よ!!」
神愛がそう言うと、環は満面の笑みになり、
「良い名前ありがと!!これからよろしく!!神愛!!」
っと言った。
「こっちこそよろしく!!」
神愛は満面の笑みになった。
すると、何処からか声がした。
「待ちなさい。」
その声の主は、環と神愛の間に立った。
「…貴方は??」
「私は神愛。貴方の防衛本能が作り出した人格です。」
「「ぼうえいはんのう??」」
神愛と環は首をかしげた。
「良いですか?貴方のように大きな力を使うものには必ずリスクが伴うのですよ。
私はそのリスクから貴方を守るために作られました。」
「ふ~ん…よくわからないけどよろしくね!!愛美(まなみ)!!」
「まな…み??」
「そう!!貴方の名前よ!!」
「そ、そんな…私なんかにはもったいないですよ!!」
愛美は顔を真っ赤にして反論した。…が、
「良いの良いの!!気にしない気にしない!!」
神愛はそう言って聞き入れようとはしなかった。
―ママ―
―私、『友達』が出来たよ―
―ママが居ないのは辛いけど―
―『友達』と一緒に乗り越えるから―
[END]
駄~文~駄~文 いっくら書いても 駄文~♪←このメロディ分かった人凄い
はい。と言うわけで駄文終わりです。
この小説は694から始まってます。
編集:2010/01/03 15:30:31
さて・・・久々な感じがするが
取敢えず書こうかw
まず伽羅紹介
・アル(あだ名):一応、女:年齢不詳見た目18とか19
赤茶の長い髪で、ウフルカットを基盤に自分なりに切った髪形で瞳は呪い(まじない)で焦げ茶色に見える
イノセンス『未知の鍵』
・威角(イヅミ):女:17歳
癖っ毛の目立つ黒の短髪で瞳も黒。無表情のように見えるが表情の差が判り難いと言うだけである
イノセンス『偽者』
・駒鳥 零(こまどり れい):女:年齢不詳見た目17位
黒のウルフカットで下の髪は結構長めなので三つ編みにして首に巻いている、右目は前髪で隠れ、さらに眼帯をつけている。左目は黒
能力『十色(といろ)』
・爲婁(いる)通称白猫:男:年齢不詳見た目18位
オレンジがかった色の長髪で、斜めに結っていて癖っ毛がある。瞳は赤
イノセンス『未知の鍵』
このトピックスには続きがあります。
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