ゲームファン

学園アリス ~わくわくハッピー★フレンズ~

2007年04月19日 (木) 発売

学園アリス小説創り場【Ⅴ】

No.作成者
2009-03-27 23:13:24

ここは、学園アリスの小説の第5弾です☆
キャラクター達の日常を、勝手に考えて書くのも良し!!
オリキャラ等を使って、お気に入りのキャラとの、恋愛物にしても良しです!!!
他の人が小説を創り終わったり、途中まででも書いていたら、感想も言い合いましょう。
さぁ!自分の手で、自分の学園アリスをつくっていこう!!

(※注 学園アリスに関係のない小説はやめてください。)

No.407
2009-08-05 16:24:40

「ボ・・ス・・・?!」
 そこには、俺達のボス、「椋炉」様がいた。どうして・・?
「どうしてここに・・・?」
 雨の音はまだ、止まったままだった。
「遊の様子を見に来たんです。ついでに、白銀がちゃんと仕事をしているのかを確かめるためにも。ね、白銀」
 椋炉様が名前を呼ぶと、白銀が来た。敬語キャラに戻っていた。
「仕事ならちゃんとやってますよ。心配しなくても平気です。」
「あら。ちゃんとやっているなら、大切なことを忘れたりはしませんよ?それに、日向棗の記憶を操作したのは貴方の独断でしょう?まぁ、別にいいのですけれど、その代わり「殺」の任務に時間が掛かることになりますね。」
「申し訳ありません・・・。」
「あと、白銀は遊に甘いです。私達は今まで遊を甘やかしすぎました。任務は何でも完璧にこなしてきたため、体裁を受けることもなかった。だからここで、愛のムチを与えて来なさいと言ったのに。ぬるいですわ。」
 ちょっと待て・・。あの蹴り、十分効いたぞ。それをぬるい・・?ボス、何をする気だ・・・
「仕方ないです。遊、これが貴方のためです。許してください。」
 そう言ってボスは俺の方に手を向けた。その瞬間・・・

「なっ・・・!! ガハッ・・・」

 強い衝撃波が俺を襲った。誰も触ってないのに・・・。意識が遠のいていった。

編集:2009/08/05 16:25:28

No.408
2009-08-05 16:30:57

「気絶しちゃいましたね・・。白銀。遊を一度本部に連れて行きます。後始末、よろしくねw」
 椋炉が遊の肩に触れると、二人の姿は消えた。残された白銀は、壁を見てため息をついた。
「ボスも十分甘いですよ。」
 壁には大きなヒビがいくつもあり、今にも崩れそうだった。
「私の時には、綺麗な穴が出来ていたのに・・・。(あれは本気で死ぬかと思いました・・・‥)」
 昔のことを思い出しながら、壁に手を当てた。
「「修」」そう白銀が言うと、その壁のヒビが、どんどん小さくなっていき、そして、完全に元通りになった。最後に「「解」」と言って、去っていった。それと同時に、全ての時間がまた動き始めた。雨の音が戻った。

「遊・・・‥‥‥・?」
「ん?どうしたの棗。」
「いや、さっきそこに遊がいたような気がして・・・。気のせいか。」
 二人はスタスタと歩いていった。
 その日、遊は学校に現れなかった。

この続きは、学園とはちょっと離れた場所に移動します。
そして、無駄に少し長いです。

No.409
2009-08-05 16:54:58

直海>うわぉ~w椋炉サマおそろしい・・・。
壁に穴とかwww
白銀サンも任務やってたんだ・・・。
棗さっすがwww
遊kどうなるのかなぁ・・・。
続きがたのしみだよぉw

No.410
2009-08-05 17:05:05

りな>
そりゃもちろん白銀だって働いてるよww

「あれ?何処だここ。」
 一瞬、自分がどこにいるのかわからなかった。だけど、見慣れた、そして懐かしいものがあった。それで自分が今どこにいるのかを把握できた。本部だ。
「気が付いた?」
 ボスは玉座に座っていた。あれに一度座ろうとして白銀に怒られたんだっけ。視線をあの懐かしく思った物に向ける。ボスが「懐かしいですか?」と聞いてきた。
「えぇ。まだここを離れて少ししか経っていないのに、とても、懐かしく思えます。」
 太陽の日が差す青空の下で、子を抱く聖母の絵・・・。小さい頃から見続けた絵だ。周りにも、たくさんの絵がある。雲の上で遊ぶ天使達。鏡からこの世を覗く悪魔。夜の街灯。朝の街の風景なんてのもある。それらの絵をずっと懐かしんでる場合ではなかった。
「それで、どうして僕をここに連れ帰ってきたんですか?」
「任務です。」
 言い切るか否か、そう言われた。けど謎だった。
「今も任務中なのに、違う任務ですか?他の人は・・・。」
 カツンカツンと人の歩く音がした。
「全員出払ってるんだよ。」白銀だった。「そして、みんな他の任務する余裕なんてない。だからまだ余裕のあるお前を呼んだんだよ。」
 白銀は珍しく髪を結っていた。かなりのレア物。本人は嫌いらしい。だけど、ボスがそっちの方が似合うと言って、たまに結うように命令する。
「その事を貴方は、言う前に帰ろうとしましたよね?ww駄目だよ。そんな大切なこと忘れちゃ。それはその罰だよ。」
「椋炉様が楽しいだけでしょう・・・」
「リボンも付けます?ww」
「結構です・・!!」
 白銀は苛ついた感じだったけど、ボスは笑っていた。しばらくして、表情が変わった。

No.411
2009-08-05 17:16:41

「それでは任務の内容を説明します。時間がないので、今ここで内容を全部話します。後で白銀が行くなんてことはないので、安心して、遊。」
「はい」
 どんな任務なのだろうか・・。そう思っていた。そして、それを聞いて衝撃を受けた。
「最近、私達の支部が狙われているそうです。実際に2つの支部が壊滅させられました。」
「なっ・・!」
「そして、その2つの支部長は貴方とも仲の良かった水蓮と俊二です。残念ながら、二人はもう・・・。」
 そんな・・。嘘だろ。2人は姉貴と兄貴みたいな存在で、すごく慕っていた。実力もあった。そんな2人が・・・。
「そして今、劉が指揮している支部が狙われているとの情報が入りました。これ以上やられるわけにはいきません。仕事の信用にも関わります。貴方には劉と一緒に支部を守ってほしいのです。もちろん出来ますよね?」
 真剣な眼差しだった。それに答えるように「はい」と返事をした。ボスはにっこり笑ってくれた。
「そうですか。それではよろしくお願いしますね。」
 瞬間移動で現地に向かおうとした時。「少し待ちなさい。」と呼び止められた。
「なんですか?」
「貴方がアリス学園の未大遊だということがバレると後々面倒くさいことになります。なので、姿を変えていってください。名前は、「神楽」。わかりましたね。劉達にはもう名前は教えてあります。それでは、気を付けて。」
「「神楽」・・か。」その名前でイメージしたのは、中国系のチャラ男だった。そのイメージの姿になる。「いってきます」そう言って、瞬間移動した。

 その時浮かべたボスの不適な笑みに、俺は、気付くことが出来なかった。

No.412
2009-08-05 17:39:40

俺が着いたときはもう、劉の支部は襲われていた。ボスもこんなに早くの攻撃は予想していなかったのだろう。俺が目を覚まし、任務を伝えられる間に戦闘は始まっていたのだ。
「神楽で~す!一緒にガンバローなww」
「ったく、遅ぇんだよ。あと、そのテンションうぜぇ。」
 劉はアリスじゃないから、自前のナイフで戦っていた。
「はぃはぃ、そうですか。真面目にやりますよ。」
 実現のアリスで剣を出した。
「アリスで殺っちゃうのもいいけど、疲れるしな。たまにはこっち(武器)で殺るのもいいでしょw」
 にっこり笑って敵の方に向かっていった。敵は一斉にかかってくる。なんなく避けて敵数人を切り刻んだ。血飛沫が舞う。かかってきた奴からどんどん同じようにしていった。辺りは、血の色一色。返り血もたくさん浴びた。白の服を着てたから、その赤が余計に残酷さを引き立たせた。
 敵が一旦攻撃をやめた。多分呼吸を整えてるんだと思う。その間に攻撃して全滅させるのもアリだったけど、劉達が気になってそっちに視線を向けた。
「うっわ・・早ぇ・・・。」
 劉達の方はもう片付いていた。頬や腕にたくさんの傷がある。一気に片付けたんだろう。でも、なんでそんなに急いで・・・?その理由を聞きに行く暇はなかった。「打てーー!!」と言う声がして振り向いた。俺が相手してた奴らは呼吸を整えてたんじゃない。大砲を用意していたんだ・・。

No.413
2009-08-08 13:45:03

直海>>
大砲!? そんなん撃たれたら避けられんやないか!!
ていうか、ボスの不敵な笑いの真相がめちゃくちゃ気になる!!
続きが楽しみだけど、今日は友達×2が泊りに来るのだよ。
今日はここでおさらばじゃ(T_T)←

うはー>>
うはーも小説書き始めるのかw楽しみダナァ~w
腐女子ね、腐女子。 
「ふじょし」って入力したら「婦女子」になる(腐女子が正式にあるわけない)
それ忘れてそのまま入力する自分に幻滅。
でも最近、「ふじょ」まで入れたら、予測候補に「腐女子」が出てくる。
それも何だか自分に幻滅・・・な今日この頃。笑

No.414
2009-08-11 00:35:54

どうもはじめまして。ゼフといいます^^

では本題。ここで小説と感想を書いてみたいです。(おま

小説は、独自の内容を考えられるような優れた頭ではないのでゲームをモデルとしたお話にしたいな、と考えております。他の方が同じような小説を書いていた場合はすみません。教えて下さい^^;
感想は乱文まみれになること確実です(致 命 的

今尚手の震えが止まらないチキンですが宜しくして下さると嬉しいです(・ω・)

No.415
2009-08-11 11:04:26

ゼフs>はじめまして♪私は「りな」というものですwww

いいですよ♪
あっ大丈夫ですw私の方がやばいですからwww

こちらこそよろしくです♪

あっ呼びタメOKですw

No.416
2009-08-11 11:15:21

りな>>宜しいですか?ありがとうございます♪
乱文仲間ですね。笑

私もさん付けは堅苦しいので呼びタメでどうぞ^^

No.417
2009-08-11 11:38:34

ゼフ>じゃあお言葉に甘えてwww
仲間ですねwww
今ところどんな小説書こうと思ってんの?

No.418
2009-08-11 11:59:36

りな>>此方もお言葉に甘えまして^^笑
仲間だあああ(・∀・)(テンションがおかしい
うーん、そうだなー。
出来るだけゲームに沿った話で長編にするのが今の所目標だな^^;
ちょっと試しに短編小説でも書いてみようかな。(自  滅  行  為

因みに(今から書く短編小説)どんなのがいいと思うや、りなさん(・∀・)

No.419
2009-08-11 12:28:11

ゼフ>www
なるほどw短編たのしみ♪
って私が考えるんかいwww
じゃあ・・・。
何だろー・・・。アリス発覚の短編(はっ?

No.420
2009-08-11 12:43:50

りな>>私が考えたら電波になる(まてまて
アリス発覚…じゃあ、プロローグも兼ねてそれを書こうかな♪
ネタ提供ありがとう^^

No.421
2009-08-11 13:04:23

ゼフ>いぇいぇwww
楽しみにしてますw

No.422
2009-08-11 14:33:44

ゼフⓢ>>
初めまして!私は白雪って言います! 以後、呼びタメでよろしく~
「ゼフ」ってかっこいいね~w 基本、名前に「ゼ」ってカッコよくない!?(ぇ
ゲームにあった小説? なんか楽しそう!ていうか、そんな発想なかった←
楽しみにしてますww

みんな>>
ニュースで見たと思うけど、昨日あたり兵庫に雨凄いってやってたでしょ?
それで、兵庫県のある町が土砂災害とか洪水でヤバい的なニュースでやってたんだけど、
あれ私が住んでる町の近くなんだよね。
今、全然雨降ってないんだけど、昨日までもう雨ザアザァでしたよ。
雷なってPC壊れそうだったから此処にもこれなかったよ(T_T)
今日、登校日だったのに警報でて休みだし。
…ま、私の住んでるところは災害なかったんだけどね。
何で兵庫付近だけ降ったんだろ。

No.423
2009-08-21 13:34:58

ゼフさん>
初めましてw呼びタメOKです。
これから仲良くやっていきましょう!!!
小説楽しみです。

白雪>
こちら福島県。災害も大雨も特になし。いたって平穏でありますw
でもその代わり、夏風邪ひきました・・・(泣
旅行に行った帰りです。最悪です。
寝込んだせいで宿題もあと夏休み四日だというのに終わらず・・。
そして、終わっていないと言うのに此処に来てる自分は何なのだろうか・・・。
今さらだけど、白雪の所は災害起きなくて良かったねw
周りは大変だったんだろうけど・・・。

No.424
2009-08-21 13:37:37

「ヤバッ・・・‥‥」
 仕方ねぇ・・・。アリス、使うか。とりあえず、邪魔な大砲からっ!
「なっ・・弾は・・・?!」←敵
「上だよんwwあと大砲もねw」
 テレポートのアリスで弾と大砲を敵チームの上空に移動させた。見事命中。何人かそれで死んだ。
「貴様ぁ・・・!!」
 敵一人が斬りかかってきた。それを難なく避ける。
「駄目だよ。アンタの相手は、あの人達w」
そう言って背後を指さす。そこには俺の操りのアリスで操られた人達がいた。
「ついさっき全員おれの下僕になったんだw」
 俺が「殺れ」と合図すると、その人達は一斉にそいつに襲いかかった。そいつは何の抵抗も出来ないまま死んでいった。
「あとは自分たちで殺し合いでもしててよ」
 そう言うと命令通りに自分たちで殺し合いをした。その間に劉の所へ行こうとした。

 劉は誰かと戦っていた。 アリス学園の制服を着て、黒猫の面をかぶった奴と・・・。
「劉っ!!!」
 相手は何かのアリスを持っている。普通の人間じゃ相手にならない・・・!そう思って劉をテレポートで自分の後ろに移動させた。そして、安全と思われる所へ場所を変えた。
「大丈夫か劉! お前が無茶してまで急いで敵を片付けたのはあれが理由か?!」
「まぁな・・。あいつ多分、黒猫だ・・。あの仮面が証拠。やっぱ、普通の人間じゃかなわねぇな。神楽・・頼んでもいいか・・・?」
 劉は大きな傷こそ無いが、無茶な戦闘とアリスとの戦いで動くことが困難だった。治療のアリスでいくらか楽にしたが、しばらくの間休んでいるように言った。用心のため結界を張っておく。そして俺はさっきの場所に戻った。

No.425
2009-08-21 13:49:18

そこはもうすでに、火の海と化していた。たくさんの人が倒れている。他の人の気配がしない。劉の部下達だとすぐに直感した。
 俺が立っているところは血の海。黒猫が立っているところは火の海。どちらにしろ、悲しみの紅が辺りをおおっていた。
 黒猫がこっちを向いた。その瞬間俺の周りが火で囲まれた。こいつのアリスは炎・・!! ・・ほの・・お・・・‥?まさかっ・・!!瞬間移動で黒猫の背後に回る。見たことのあるピアス。攻撃を仕掛けてきたので、アリスを無効化しお腹を思いっきり蹴る。黒猫は後方へ飛ばされた。仮面が、外れた・・・‥‥…
 やっぱり棗だった。
「クソがっ・・・」
 棗は俺には気付かず(遊か和弥の姿じゃないから当たり前だが)どんどん攻撃してくる。俺は無効化のアリスを使い続け、炎をうち消した。そのうち棗は俺(神楽)がアリス持ちだと言うのに気付いた。遅いくらいだ。
「アリス持ちかよ・・。相手にするのは面倒だな」
 棗はそう言って、手の上に炎を出した。そしてその手を横に伸ばす。その手の先には大量のダイナマイトがあった。
「おい!ちょっと待て!まさかそれに・・・」
 言いきる前に火を付けた。俺は瞬間移動ですぐに離れた場所に移動した。

No.426
2009-08-21 14:04:04

「何だよ・・これ・・・」
 支部は跡形もなく崩れ去っていた。劉に結界張っといてよかったと心から思った。そして、生き残ったのが自分と劉だけということに、悔しさを感じていた。俺、ほとんど役に立ってないじゃん・・・。
 すぐに劉の所へ戻った。劉の顔はひどく青ざめていた。結構仲間思いの奴だったからな。他の人達が死んだのが信じられないんだと思う。
 俺も、出来れば信じたくない。棗が・・やったなんて。
 あの時、テレポートか何かで棗を何処かに行かせればよかったのか?それとも操り?今頃になって色んな後悔がわき出てくる。俺は水系のアリスは持っていなかった。だけど、実現で水を出し、ダイナマイトを使えなくすることも出来たはずなのに・・。
 後悔と悔しさでいっぱいだった。
「本部へ戻ろう。ボスに報告、しなきゃ・・・」
「・・・‥‥‥」
 返事はなかった。テレポートで劉と一緒に本部へと戻った。ボスは俺達が着くなり、抱きしめてくれた。
「お帰りなさい。大丈夫です。よく頑張ってくれました。ありがとう・・・」そう言って。
 劉はぽろぽろと涙を流した。劉の泣き顔とボスの優しい表情が胸に突き刺さった。

 数日後、劉がやっと落ち着き、俺はアリス学園に戻ることになった。正直、戻りたくないと思ったけど、この任務だけはちゃんと遂行したい。遂行しなくちゃいけない。
「今回は私が送ります。じゃないと、アレなので」
 白銀はそう言って、俺の手を掴む。すると俺の後ろに真っ白な扉が現れた。それが開いたと思うと、そこに突き飛ばされた。意識が遠のく。気付くと、暗闇の中にいた。

No.427
2009-08-21 14:09:19

「何処だここ。ん?」何処なのか不思議に思っていると、ポケットに紙が入っていた。それを読む。
“扉があると思うのでそこを開けて入ってください。すると、学園につきますよ”
 白銀の字。辺りを見渡すと、それらしき扉があった。そこまで歩いていく。
「あ~あ。何も言わずにいなくなったからなぁ。大丈夫かなぁ・・・」
 扉を開けるときそう思った。

 大丈夫じゃなかった。
「遊君!!やっと目を覚ましたわ~~!!!」
「未大君!!心配したぁ・・」
 俺は病室にいた。状況把握は楽勝だった。
「(あんのクソ野郎・・!俺の分身を作って気ぃ失ったふりさせたんだな!だから瞬間移動使うの止めたのかよ。にしてもこの見舞いの量・・。多っ・・!!)」
 病室が埋まるぐらいの見舞い品の量。どうすっかなぁこれ・・・。悩んでるウチにもどんどん増えていく。俺が目を覚ました、と話が広がってるのだろうか。奧の人の方が、勢い余って倒れた。それに巻き込まれて次々に倒れていく。ついに俺のすぐ近くにいた奴らが倒れ、俺まで押しつぶされそう。そしてその時、どこかに頭をぶつけた。
想像以上に痛かった。遊の姿のまま、中身は和弥になってしまった。
「っ・・テメェら!!!重いんだよ!さっさと退けろや!!」
 その人達は一瞬キョトンとした。そして俺の上から退けた。奥の方の人達も全員起きた。
「あのな、見舞いに来てくれたのは嬉しいけど、もう少し静かにしてくんねぇかな?頭に響く。」
 あ、ヤバ・・・。言い過ぎた?その人達の表情をもう一度見た。全員、顔が赤かった。
「す、すみませんιせっかく来て頂いたのに・・・」
 言いきる前にその人達はキャーという奇声を上げていた。

No.428
2009-08-21 14:21:34

「裏よ裏!初めて見たわ。カッコイイーー//」
「ぁ、ヤバい・・。鼻血が・・・。」
「に・・、二重人格・・・最高・・・‥//」
 結果オーライ??なんとかなったからまぁいいや。やっと落ち着いた頃、どうして俺は気を失っていたのか、どうやってここに運ばれたのか、聞いてみた。
「なんで気を失っていたのかは知らないわ。遊君が学校に来なかったから、何かあったのかなってみんなで部屋に行ったの。そしたら遊君倒れてて・・。丁度テレポートのアリスの子がいたからすぐにここに連れてきたの・・。
 よかった、何ともなくて・・・」
 見舞いに来てくれた人達全員、同じ心情だった(心読みのアリス使った)。中には泣いてる人もいた。しばらくして、面会終了の時間。「またね」「ゆっくり休んで」などと言い、病室から去っていった。看護師の人が検査に来た。
「遊君は人気者なのねw」
「人気・・なのかはわかりませんが、こうやって御見舞いに来てくれるのはとても嬉しかったですw」
 看護師にも容赦なく紳士スマイルを見せた。病室から出るときの心を読んでみた。「ちょっと・・いえ、かなり・・格好良かったわね・・・//」と思っていた。
「眠い・・。寝よう」
 とりあえず今は眠かったから寝た。だけど、すぐに目が覚めた。正確には起こされた、だけど。

「遊君、起きてる?」
「寝てました。」
 今井蛍達だった。シャッター音が聞こえる。
「寝起きの顔、ゲットね・・・」
 あぁ、それが目的か・・・。すぐにわかった。蜜柑達は純粋に俺を心配してきてくれたみたいだけど。棗も、いた。正直会いたくなかったから、目を合わせようとしなかった。

No.429
2009-08-21 14:35:23

「遊君、大丈夫なん??」
「えぇ。今はもう平気です。でも、なんで倒れたのかよくわからないんですよね。それより大丈夫なんですか?こんな時間に。」
 もう12時をまわっていた。「なんとかなるわ」そう返された。
「ホントは面会時間内に来てたんだけど、思った以上に遊のファンクラブの人がたくさんいて中に入れなかったんだ。お前が起きた、ってことは声が聞こえてわかったんだけど・・・。ごめん、こんな時間に起こして。明日でもよかったんだけど、またその人達に占領されそうだなって思ってさ。」
「そうですか、ありがとうございます」
 最初は俺を気遣う言葉が多かったのに、どんどん話がずれていった。一番話してたのは蜜柑だった。
「でな?ジンジンがまたウチのこと怒るねん・・・‥‥‥」
 気ぃ失っている間の出来事やその前のこと、蛍への愛情とか、ルカの動物大好きっ子の面白さ、棗への悪口等々。棗への悪口を言っていたときは、棗は手に炎を出していた。蜜柑・・棗がいるってこと忘れてんのか?今にもここを火の海にしそうになっている棗を、ルカが必死に押さえ込んでいた。
 長く時間も続かなかった。病室に明かりが点いてる、と、先生達がやってくる足音がした。蛍にはどうやって切り抜けるか、何の案もなかった。仕方なく、俺がテレポートで送った。来たのは神野先生だった。後ろにはナル先生。

No.430
2009-08-21 14:49:08

「貴様、ここに誰か来なかったか・・・?外から明かりが見えたのだが・・。」
 怖ぇ・・・。今まで怒らせたことなかったから、こんな顔初めて見る・・。
「いえ、誰も来ていませんよ?少し怖い夢を見まして・・。それで起きたんです。その後なかなか眠れなくて、本を読んでいました。すみません、お騒がせしてしまって」
 頭を下げる。日頃の行ないが良かったのか、すぐに見逃してくれた。ナル先生はよかったと胸を撫で下ろしていた。ナルシストだけど、生徒のことはちゃんと思ってくれてるんだな・・。帰っていく先生達に「おやすみなさい」と言って、布団をかぶった。
 先生達が完璧に帰るのを確かめてからベッドからおりた。そして窓際に椅子を持ってきて外を眺めた。綺麗な月が辺りを照らしていた。あの時の事を思い出す。胸が、ぎゅっっと苦しくなった。劉・・見た感じ落ち着いてたけど、絶対大丈夫じゃないだろうな。心ん中覗く気分にもなれなかったし・・。
「あ~~ぁ」深いため息を付く。
 人の気配がした。先生や病院関係者じゃない。
「よっ」
 棗だった。(なんとなくだけど、棗だ、っていうシーンが多いような・・そうじゃないような・・・)
「座ってください」椅子を指さして言う。この時は遊の格好だったけど、棗が椅子に座ると同時に和弥になった。こんな時にまで敬語キャラなんかやりたくない。
「何日も目ぇ覚めないから、死んだのかと思った」
「素直に“心配した”って言えば?」
 俺はずっと外の景色を見て、棗を見ないようにした。目を合わせたら何を口走るかわからない。
「・・//心配・・した・・・///」顔を赤らめて棗が言う。
「それでよろしいw」ニコッと笑った。
 その後、会話が無くなった。しばらく2人で外を眺めていた。

No.431
2009-08-21 14:58:52

その沈黙を壊すかのように棗が話した。雲が出てきた。
「お前、なんで俺と目、合わせようとしねぇんだよ・・」
 やっぱ気付くよな。あんだけ他ん所ばっかり見てたら。
「合わせたくないから」そう即答した。
「はぁ?理由になってねぇよ」
 そう言って棗が俺の肩を掴む。劉の顔が浮かんだ。思わずその手を振り払う。
「ぁ・・悪ぃ・・。そんなつもりじゃ・・・」
「・・別にいい・・・」
 棗は少しムスッとしながら椅子に座り直した。今度は棗が目を合わせようとしなくなった。
「目を合わせたくなかったのは、さっき、少し嫌な夢・・見て・・。唯の夢なんだけど、結構リアルでさ。」
 返事はない。棗の方を向いてみた。さっきは気付かなかったけど、棗、傷だらけだった。俺と戦ったとき、そんな傷はなかった。
「棗・・その傷・・・」
「・・! 転んだだけだよ」見え透いた嘘だ。
「棗、俺に嘘は通じないよ?その気になれば心読みだってできる」半分脅しだった。
 俺はもうすでに心読みを使っていた。棗はそれでも話そうとしなかった。そこまで必死に隠すことなのか、わからなかった。
「嘘じゃねぇよ。転んだんだ」
「そっか。危険能力系の生徒には任務があるのか・・・。」
「違ぇよ・・・‥‥」
「その傷は、その時についたんだな。」
「違ぇって言ってんだろ!!」
 棗が立ち上がってこっちを見る。俺は座ったまま棗のその紅い瞳を見つめた。先に目をそらしたのは棗だった。

No.432
2009-08-21 15:01:07

「なんでそこまで隠したいのか、俺にはわからないな」
「アリス使えばわかるだろ・・。」
 棗は椅子にうずくまっていた。
「奥の方までは覗かねぇよ。お前からちゃんと聞きたいし」
 また会話がなくなった。雲が完全に月を隠す。さっきまで辺りを照らしていた光はどこかに消えた。
 全てを覆い尽くすような暗闇。お互い、どこを向けばいいのか、何を見ればいいのかわからなくなった。
 しばらくして雲が薄れていく。月明かりが戻ってきた。ゆっくりと俺達の姿を映し出す。棗がやっと口を開いた。
「もう誰も、巻き込みたくない・・・。もうルカや蜜柑を巻き込んでんだ。お前だけは・・・」
 声はかすれていた。本心だろう。読まなくてもなんとなくわかる。
「ヤなんだよ・・。これ以上弱い俺を見せるのが・・・。」
 気付いたとき俺は、棗を殴っていた。殴った拳がズキズキと痛む。棗が驚いた表情でこっちを見た。
「なに甘いこと言ってんだよ!お前の闇がどれくらいなのかは知らねぇけど、俺の方が何十倍も暗い闇の中にいんだよ!お前はまだ引き返せるけど、俺はもう引き返せない!それぐらいヤベェ所に立ってんだ!弱い自分を見せたくない?!だったら強くなればいいじゃねぇか!!」
 自分でもビックリするぐらい大きな声が出た。棗の表情が苛ついた顔になった。

No.433
2009-08-21 15:04:37

「お前がどんな闇の中にいるっつーんだよ!!」
「お前と同じ闇だよ!!それ以上の終わりが見えない、暗闇のどん底だよ・・・。それに、俺が一体誰なのか、それすら知らない・・・。それを知るためにも今、闇の中でもがいてんだよ。」
「和弥・・・‥‥」
「それに、お前はまだ仲間を救えてんじゃねぇか。巻き込んだ分、必死で守ってんじゃねぇか。俺は守れなかった。お前はまだ、守れてんだよ・・そいつらを・・。弱音はくなよ・・・。俺は、守れなかったことの重みで、押し潰されそうになる・・」
 劉に水蓮、俊二・・。その部下の人達だって、俺にとっては家族みたいなものだった。全員最初は、名前も性格も知らなかった。何のつながりも無かった。全員、椋炉様に拾われた奴らだった。だからこそ共感し合い、仲良くやってこれたんだ。そんな仲間を・・家族を俺は・・・守れなかった・・・。
 涙が出てきた。この涙は哀しさなのか、悔しさなのか・・・。全ての感情が入り交じったものなのか・・。それすらわからない。とにかく涙が溢れて、止まらなかった。
「ハハッ・・・。棗には強くなれって言っといて、俺が弱いじゃん・・。だっせー・・・。」泣きながら俺はそう言った。
 棗は何も言わなかった。

No.434
2009-08-21 15:07:40

久々の大量投稿でした!

なんかもう、めちゃくちゃだね。わけわからん。
この先、どうやって全てを結びつけていくか悩んでますよ・・(泣

んじゃ、宿題をやりに戻ります。

さらばだっ!!

No.435
2009-08-21 18:52:42

初めまして!香恋といいます!\(^o^)/
実はですね…小説とか…ハッキリ言って苦手だし、
学アリにそんなに詳しいわけでもないんですよ…
こんなしょうもない私ですが、
ここにいてもイイでしょうか?
あ、ダメならダメでハッキリ言っちゃって下さい!

No.436
2009-08-21 19:41:06

香恋ⓢ>>
もちろん良いですよ!
詳しくなくても、学アリ知ってる時点でお仲間です☆
実際、私が知ったのは、自分からじゃなくて友達が学アリの話をしてくれたからだったし…(しかも9巻位の話←
ではでは、これからよろしく♪ あ、呼びタメでw

直海>>
お母さんに聞いたら、一番ひどかった場所、隣の市だった(@_@。 びっくり…
小説、たくさん更新だねw 
全部読んだよ~! ついに棗と遊…あ、神楽。戦っちゃったね~。
戦ったのが友達だって気付いてないの、逆に悲しいね…続き楽しみにしてますww

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