【SMILE☆】第二十八話 知らない人
どーもーっ!お久しぶーりなアイラちゃんですw ちょっと今日テンション高めなんだよねw それは何故かというと……
「だぁーっ!だーかーらっ!宿題くらいちゃんと自分でやってこいよっ!お前は一々うっせーんだよっ!女子にでも見せてもらってこい!」
「ぶーっ。俺は和也に見せてって頼んでんの!それに… 女の子に見せてもらうなんてカッコ悪いじゃん?(きらーん+)」
「お前…(呆)」
そう!我等がアイドル(ぇ)、松っちがいるからなのですっ♪松っちってばほんとにテンション高くてさぁ…。初めてだよ!私のテンションに着いて来れる人なんて!若干引くよね(←)。 ………でも、実はちょっと嬉しかったり…♪
「松っちーっ!おっはーっ!」
「アイラっちーっ!いえーいっ!おっはーっ♪」
はいそこ!古いとか言わない!←
「……。(俺もう疲れた…)」
何か、和也が崩れ落ちてくけどそんなの気にしなーい♪(ぇ)てか、そんなこーとーでー悩んでないない♪
「ちっかーら抜いてー休んd「お前らそれパクりだから!(汗)」
…あ、翔ちゃん。どっから出てきたんだろ。…ま、そんなの気にしn((
「あーもうっ!トイレ行きたくなっちゃったじゃん!翔ちゃんのせいなんだからねっ!」
「はぁっ!?Σ何で俺になるんだよっ!」
翔ちゃんが遠くで何か言ってるけど、アイラちゃんはもう限界なのですよ。………もれるーっ!ι
「…ふぅーっ♪スッキリしたーっ♪」
翔ちゃんがいたら、“女の子がそんなこと言うんじゃない!”って怒鳴るんだろうなぁw
そんな事を考えながら廊下を歩いていると…
ドンッ…
「ってぇな…。」
「わっ、スイマセンっι ………え?」
…思わず、目を見開いた。だって、私がぶつかった相手は… ジュンだったから。
「ねぇっ、誰この女!ジュンの知り合いなのっ?」
「……知らね。ぶつかったときに頭でも打ったんじゃねーの? ハッ(笑)」
愕然とした。そこに居たジュンは、もうあの時のジュンじゃ無かった。知らない女の人を2人つれて、私の事を知らないと言って、挙句鼻で笑った…… 私の知らない“ジュン”だった。
私がそこに突っ立ったままでいると、ジュンはもう一度“フッ”と軽く鼻で笑い、2人の女の人と歩いて行った。
気づいたら、学校を飛び出して隣町の公園に来ていた。
「…ふっ…ぅっ……っ…ふぇっ……あ、れ…?…」
何故か、涙が出ていた。もう、ジュンの事はふっ切ったはずなのに…。
「……アイラ?」
突然、名前を呼ばれて振り返ると…
「アッシュ…。」
ふわっとした感触が私を包み、気づくと、目の前にアッシュの胸があった。遅れて数秒後、自分が抱きしめられているという事に気づき… 涙が次から次に溢れてきた。
「…泣きたいときは、思い切り泣けばいい。」
アッシュは、何も聞かなかった。それが、私には凄く嬉しかった。
―――でも、この時私は知らなかったんだ。
私にぶつかったときのジュンの気持ちも、私を抱きしめるアッシュの想いも…
知らない人
(この涙は、)(何に対する涙なの?)